にじゅうよん ページ25
今は16対12
俺たちが負けてる
あと4点
「Aくん、サーブ」
「…はい」
サーブは俺
そもそも入らないかもしれないジャンプサーブ……
堅実に確実に、入れるだけサーブ……
どうしよう………
これでミスったら？簡単に拾われたら？ネットも越えなかったら？
「Aくん」
「……」
「言ったでしょ？思いっきりやっていいよって」
「そうだぞ！」
「大丈夫だ、ミスっても及川のせいにしていいから」
「ちょっと、まっつん！！？」
「！！」
っあぁ、この人たちはそんなこと気にしてないのか
もし入らなかったら、なんて考えない
相手への最大の攻撃
絶対に、決める
「っはい！」
すーっ、はぁー
大きく息を吸って最大限に肺へ酸素を送り込む
前はサーブで緊張なんかしなかったのに
随分とバレーから離れてたからかな
「ナイッサー！」
「ナイサー」
「いっけぇ！！」
ｼｭｯ
高く高く上がったサーブトス歩幅も助走も完璧
ッイイ、カンジ！！！
ｯﾀﾞｧﾝ
狙いは矢巾さんと花巻さんの間
一直線に向かっていく
上手く入れよ…
ﾀﾞﾝｯ
俺が打った勢いそのまま相手のコートにボールが落ちる
「っし！！！！」
体育館が一瞬静かになり、また騒がしくなった
俺は手を見て、手のひらの感触をもう一度確かめる
あぁ、この感じ
知ってる
全部、全部好きだった
「うおおおお！！A！お前すげぇ！！！」
「あ、ありがとう金田一くん」
「こんなサーブ出来るんだったら最初からやれよ！！」
「Aくん！ナイッサー！！もういっちょいったれ！！！」
揉みくちゃにされながら3人に褒められる
この、決まった時にみんなで集まるのも好きだった
高揚感が爆発しそうだ
だから俺は、とびっきりの笑顔で
「もちろんです！！！」
「次も頼むぞ！」
「任せろ！です！！」
俺、思ったよりもチョロかったのかも
ｼｭｯ
ｯﾀﾞｧﾝ
同じように、今度はライン際に
「ふぐっっ」
岩泉さんに拾われてしまった
が、そのままこっちへ返ってくる
「チャンスボール！！！」
「Aくん！」
「高めで！！」
金田一くんのレシーブ、及川さんのトス、俺のところまでくるボール
レフトから助走をつけて��飛ぶ��
ブロック、2枚！
やれる、打ち抜け！！！
「っ！！！」
ﾀﾞﾝｯ
相手のコートへ叩きつけられたボール
俺が、打ち抜いた…
「っしゃぁぁぁぁ！！！！」
16対14
ここからだ
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はつね(プロフ) - 男主かな？めっちゃ面白い！ (2020年10月24日 7時) (
レス) id: d82ff4a995 (このIDを非表示/違反報告)
無気力なバカ - 英との関係とかすごく良いと思いました。面白いです。これからも更新頑張って下さい。 (2020年4月12日 22時) (レス) id: 9900cccf42 (このIDを非表示/違反報告)
ぜる - ツインズカワヨイ...。読みやすくて、今は誰が話しているかとても分かりやすかったです。 (2020年4月12日 17時) (レス) id: 725efa7c46 (このIDを非表示/違反報告)
風華(プロフ) - 誰がなにを言ってるかわかりにくいので、カッコの前に名前書いて欲しいです。 (2020年1月3日 11時) (レス) id: a3f48bb6df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 | 作成日時：2020年1月2日 3時
