白ひげ海賊団、娘が可愛いから目に入れても痛くない【ONE PIECE】 (ページ11)

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Let's クリスマス３ページ11

夜も更けた頃。いや、別に更けてはいない。Aが眠る時間になった頃だ。

今日のA係は相当手を焼いている。

「やぁだー！！サンタさんくるまでおきてるの！！」

「そんなこと言ったってもう寝る時間だぞ〜？？サンタさん用のクッキーも机に置いてあるし、お手紙も書いたし、靴下も吊り下げたじゃんか」

「でもサンタさんあいたい！」

「今日の夜はちゃんと寝るってマルコと約束してただろ？」

「やだ！！」

本日の寝かしつけ係はエースだ。

詰まるところ、末っ子が末っ子の世話をしている。

普段遊ぶ時はこの2人ほど相性のいいペアは無いのだが、この時間だけは別だ。1番下手くそと言っても過言では無い。

どうしたものか、と頭を悩ませていた時にピンッと閃く。

そういえばAが寝ないってぐずったらこれを言うといいって言われたような…………

「いいか、A。サンタさんは子どもには姿を見せられないんだ。昼間マルコから聞いたろ？」

「…………うん」

「だから、Aが寝ないとプレゼント持ってこられないんだぞ」

「ん〜〜！！でもサンタさんにあいたい、！」

「んじゃ、おれも一緒に寝てやるよ！」

「エースが！？やったぁぁ！！」

「あぁ、だからほら、もうちょっとそっち行け」

「うん！」

悪魔の実の影響か体温が高いエースは寝る時に暖かさを求めるAにピッタリだった。

しかも、お昼寝は欠かさずエースとするほどのお気に入りである。

エースには少し小さいベッドに2人で入り、Aを抱き込むようにして目を瞑る。

とん、とん、と優しく背中を叩いているうちに寝息が聞こえてくる。寝るまでが長いのだ。ぐずる姿も可愛いが、今日だけは寝てもらわないと兄たちが役目を全うできないため心の中でガッツポーズ。

そーっとベッドを抜け出し、お気に入りのテディベアを隣に寝かせる。布団を整えてエースが部屋の扉を開けるとすでにそこにはプレゼントを抱えた大男たちがずらりと息を殺して佇んでいた。

「びっっ、くりしたァ……今寝たばっかだから、プレゼントはあと30分くらいしたらの方が良いと思うぜ」

「しかしまァ、エースが子守ねェ………」

「なんだよサッチ！！」

「子供が子守りか」

「イゾウまで！！」

「しーッ！！！静かにしろよい！！Aが起きちまうだろうが！」

エースには２つのたんこぶができた。