このピュア〔？〕あなたに届けたいっ！【呪術廻戦】

ピュア ２９ ページ33

「Aってさ、可愛いよね」



「なっ、んだよ急に、褒めてもチョコしか出てこねーぞっ」



「ありがと〜」






昼下がりの中庭


日陰で悟と硝子ちゃんと駄弁っていると突然硝子ちゃんから出た言葉。やだ照れる


傑は夜蛾(先生)に駆り出された、ざまあ



まぁすぐ帰ってくるだろうけど！！






「確かに、結構可愛い顔してるよね。普段の奇行に埋もれて忘れかけてたけど」



「エ、なに、今日の私なんか占い1位だったりした？？？」



「失礼じゃない？」






お前がな。


なになにこんなに褒められるなんて。この後たかられたりすんの






「てゆーか、忘れかけてたって何さ！私はいつでも可愛いじゃんね！！？」



「そういうとこだよ」



「黙ってれば北○景子や○本環奈にも勝るとも劣らないのに。黙ってれば」



「なんで今2回言った？

もー、なんなんだよ2人してー。建人くんだって私の顔かわいいって言ってくれたよ」



「"顔" でしょ？」





顔でもかわいいって言ってくれたんだから良いじゃん！！言われないより良いじゃん！！



そりゃ、硝子ちゃんとか冥さんみたいに色気はないけどさ…！


歌姫さんみたいにアクティブじゃないけど…


真希ちゃんとか野薔薇ちゃんみたいにかっこよくないけどさ…！！



私にはこの広○すずのようなご尊顔がある！！あるもん！！





イジイジとベンチに腰掛ける2人から離れすぎない場所で土に指で丸を何重にも描いて拗ねる


慰めてこないところがこの2人。くそぅ






「おや、珍しいですね。３人ですか？」



「あ！建人くん！！！」






ふと上に影が差したと思えば聞こえてきたマイダーリン(違う)の声


さっきまでのAいじけモードは終わらせてパッと立つ。それはもう光より速く。






「七海こそ、1人か？灰原は？」



「灰原は妹の参観日です」



「ふはっ、なんだそれ」






クスクスと笑う硝子ちゃん。うーん、綺麗だ。


心なしか建人くんも笑い方が穏やかなような… いつもより眉間の皺が2ミリほど浅い…






「ぎやぁぁぁぁぁぁ！！！！」



「あ！ナナミン！！やっほー！！」



「こんにち… 早っ」



「五条、なにしてんの？アレ」



「多分悠仁の筋トレじゃない？野薔薇でなるかはわかんないけど」






叫ぶ野薔薇ちゃんを横抱きして嵐のように去っていった悠仁くん

確かに、アレで筋トレになるのか…？野薔薇ちゃん軽そうだけど…






「七海やってあげなくていいの？」



「誰にですか」



「Aに」



「へっ、？」



「いやいやいやいや、」

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