流星群と王子様 (ページ9)

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好きなのにページ9

奏side

最近、関われてないな、

そう感じた

最後に会話をしたのは1か月前

奏｢んー…｣

誠一郎｢奏、どうしたんだ？｣

そう言われ、相談しようと思った。

奏｢いや、Aと会っても会話しなくなったなと思っただけなんだ。あの時の蜂蜜の感想も伝えたいのに｣

誠一郎｢そうか。実はな…社交ダンスのペアを解消して欲しいと頼まれたんだ。｣

知らなかった。

奏｢それは急だね。どうして？｣

誠一郎｢理由は聞けなかったが、顔は引きつっていた。これは俺の憶測だがこの短期間で何かがあったんだと思う。｣

この短期間で

もしかして

彼女の身に何かがあったの？

奏｢元、誠一郎、ちょっと行ってくるね。｣

そう言い残し、エコノミークラスに向かった。

そして、天童くん達に話を聞きに行った。

陸｢んー…登坂さんってどこだろう？｣

海司｢多分、あそこかもよ。図書室｣

光輝｢正直、俺らもよく分からない人なんだよ。登坂さんって、人と関わるの毛嫌いしているのかもしれないし。｣

そうなのかな

すると、待ち望んでいた声が綺麗に聞こえた。

『なんで…いるんです？』

その手は包帯で巻かれ、頬は赤く腫れ上がって今にも目からこぼれ落ちそうな涙

気が付くと、彼女の肩を掴み、抱きあげようとしてた…

なのに

『触らないでくださいっ！』

彼女は、僕を拒絶した。

僕は君を好きなのに