川村壱馬に拾われました

INVISIBLE LOVE ページ29

『この曲、いいなー』



聞いている曲はすごくいい曲でドキドキする。





壱馬｢何聞いてるん？｣




壱馬はきっと分かるでしょ。





『知ってるくせに。』





そう言うと





壱馬｢俺らの曲？｣




そう言った。




頷くと、頭をワシャワシャ撫でる。





『やっぱり、カッコイイ…』




壱馬｢結構、大人っぽいやろ？｣




あー確かに。





『こんな綺麗な歌声持っているんだったら、モテるでしょ？』




壱馬は俯いて、顔を赤く染めて





壱馬｢まぁ、そうだけど。A以上に魅力的な女なんておらんやろ。｣





あー、平気でそんなことを言える彼が本当にずるい。






『ホストみたい』






壱馬｢え？何で？｣






無自覚すぎ。







『だって、女をダメにする男じゃん。』





そう言うと壱馬は目を丸くしている。






壱馬｢マジか…俺、そんなこと全然気付けなかった(笑)｣






壱馬の手が耳に伸びてきた。






そして、耳を甘噛みされる。





壱馬｢他の男に口説かれたら俺が倍にして口説く。だから、他の男に尻尾振るなよ。｣




『もしかして、吉野さんのこと？』





壱馬｢おん。｣





『吉野さんにはなんの感情も抱かないから安心して？』

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