キスからはじめる犯罪都市生活2【名探偵コナン】

公安警察24時 ページ13

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安「風見、この人物を調べてくれないか」









俺が唯一信用している、と噂されているらしい風見に、例の女性の情報を集めさせる





俺としては部下は皆信用してるつもりなんだがな･･･









風「瀬尾友香･･･?」









組織関係ですか、と深入りを避けて聞いてくる風見に「ああ、久しぶりの有益な情報かもな」と、内心収穫を喜びながら説明した






自分で調べたいのは山々だったが、急に呼び出しがあったからやむを得ない




風見の仕事を増やしてしまうのは忍びないが









風「そうだ、私が随分前に言った女性、覚えていますか」









安「ああ、あのデパートの?」









風見曰く、曲がり角で普通なら絶対に避けられない衝突を、まるで想定内かのような身のこなしで、掠りもせずによけた女性がいたという






まあ、出来ないことは無いが、微塵もよろめいていなかったらしい体幹と、反射神経が異常にありそうだという事でどこかの捜査官ではないか、と思ったらしい








が･･･恐らくそれは言い訳だろう






顔に“一目惚れしました”と書いてある。








全く、それでよく公安が務まるなと言いたいところだが、自分の中のある思い当たる節が邪魔をした









風「少し協力を募り、写真が手に入りました」









なぜ俺に見せて来るのかは不明だが、好奇心もあるので、その手がこちらへ向けたノートパソコンの画面に映る監視カメラの映像のひとコマには、目を見張った









風「自分事ですが･･･美しい女性ではありませんか･･･?」









風見の声で、我に返る









降「っ、あ、ああ」









風「?既にどこかで見たことがあった、というような顔をしていますが･･･」









降「い、いや･･･そんなことは無い、」









業務に戻れ。例の件宜しくな、とだけ伝えて背を向けた









息が止まるかと思った。









あの女性は･･･









降「A、さん･･･」









彼女が、どこかの捜査官?









いや、ないな。絶対ない。





一瞬だけ浮かんだ到底有り得そうにない憶測に、自分でも驚きながら、慌ててないなと思い直す








ありえない･･･だろう?








気にはなるが、未だよく知ることが出来ていない彼女を頭の片隅に置いていては仕事もままならないので、無理やり一旦思考を停止させて、俺も業務を再開した。

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