【BTS】フラレタガール 番外編

番外編 12 ページ12

大事すぎて無くさないように部屋で外しては飾って写真を撮る。



それはもう、思わずニヤニヤしてしまう。



ジミンくんから、初めて貰ったアクセサリー。




初めてのお揃い。


好きな人との、お揃い。






表情筋が緩まないわけが無い。




小一時間眺めていられるもの。









｢学校に着けて無くしたら、一生立ち直れないから、君はお留守番だ。行ってきます｣







玄関を出ると、いつもみたいに私を待っててくれるジミンくん。







｢遅くなってごめんなさい…！｣


ジミン｢んふふ、全然？あれ？付けてないね、アレ｣


｢あ、うん…無くしたら絶対立ち直れないからお留守番してもらってるの…！｣


ジミン｢また買えばいいのに？｣


｢だ！ダメだよ…！私は、ジミンくんがくれた、あれがいいの。…ほ、他のなんて…やだ｣


ジミン｢んふふ、どういう反応するのか気になって意地悪しちゃった。ごめんね？｣






意地悪をされて

でも、そういうところが好きだよって言ってくれて


私も好きだよって伝えて


手を繋いで登校する。








ジョングク｢…邪魔でーす｣


｢…あ、グク…！もう行ったんじゃないの…？｣


ジョングク｢さっき出てきたばっかり。…それに、俺認めてないからね。ヌナの彼氏なんて｣


ジミン｢泣かせる気なんて無いけど、だめ？｣


ジョングク｢はい、泣かせた回数、泣かせた内容を考え直しても嫌です｣







反抗期ジョングクの餌食になってしまったジミンくんに一生懸命謝る。


人間誰しも反抗期はあるから、治しなさいなんて言わないけど



謝るくらいは出来るでしょうに。




本当に申し訳なくてジミンくんに沢山謝っても


ジミンくんは優しいから許してくれて



ホッとする。




んだけど、私の腕を引っ張る男が1名。







｢グク、一緒に行きたいの？｣


ジョングク｢…ヌナと行きたいのに、誰かさんが邪魔｣

ジミン｢んふふ、お姉ちゃん大好きなんだね？グク｣

ジョングク｢気安くグクって呼ばないでください｣

ジミン｢僕、グクと仲良くしたいのに？｣


ジョングク｢だから…！｣







そんなふうに言い合いながらも


結局途中まで一緒に登校して






ジョングク｢絶対ヌナを車道側歩かせないでくださいよ｣

ジミン｢わかってるよ、じゃあね、グク｣






なんだかんだ仲良くなってる気がする2人。


グクがほぼ初対面の人と会話するなんてことありえないし


それに、ジミンくんが手を振ったら



小さく振り返してるし





ジミン｢んふ…！グク可愛い｣

｢え？｣

ジミン｢あ、大丈夫。1番はAだから｣

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