【A3!】守りたいヤツ【男主】

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万里｢ほら、台本開け｣


A｢万里、もう少し休んでから…｣


万里｢俺慣れてるしこんなんヨユーヨユー｣


そう言ってるけど、やっぱり万里は疲れてるように見えた。


左京｢おい摂津、その台本七尾に渡せ｣


万里｢はあ？｣


左京｢今日はお前と伏見のアクションのところが多かったんだ。それは七尾に頼んでお前は休め｣


正直びっくりした。怖いと思っていた左京さんだったけど、万里のことを心配してくれていたんだとわかった。


太一｢万ちゃん、俺に任せてくださいッス！｣


そう言って太一が万里の持っている台本を優しく受け取った。


万里｢…んじゃそーするわ｣


左京｢それに、お前は今回役者じゃないんだろ。外から演技指導してやることもできんじゃねえのか｣


万里｢はいはいっと〜｣


そう言って万里は床に座った。




それから太一と劇の練習。


太一｢『どうか、目を覚まして…』｣


A｢…｣


太一｢『こんなにも、君を想っているのに……』｣


太一がそう言って、俺の頬にそっと触れる。


A｢っ！！｣


思わずビクッとなって身体を起こしてしまった。


太一｢あっAくん！｣


万里｢おいAお前なんで普通に照れてんだ！！寝てろよ目覚ますなよ３回目だここ！！｣


A｢いやだって太一が！！かっこよすぎて！！正直無理｣


太一｢俺っちがかっこいい？！｣


やった〜と喜ぶ太一に対し、俺は思わず頭を抱えた。

現役舞台俳優なめてました…。強すぎですね！！



そして結局、休憩だけでやる劇が、今日は秋組さんの稽古の時間を使って演技指導をしてもらった。

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