【鬼滅の刃】柱でした【童磨】

番外よんじゅうきう ページ49

hit数が日に日に増えている.......ありがとうございます.......


以下より茶番番外始まります
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ずんと重い空気の中、人間の指をつまむ鬼が何体かいた


各々がばらばらの方向を向き、顰め面で酒を呑んでいた



そう、今日は節分だ



鬼が毛嫌いする豆を街の人々は挙ってそこら中に撒き散らかすので鬼にとっては一日中食糧を得ることが厳しい過酷な日となる



だが上弦の中には一つ、例外がいた


童磨だ


彼は今呑気に信者の女を貪り倒しているのだろう


この場に鬼が来るわけが無い、この寺院こそが福なのだから豆なんて撒かなくていい、掃除が大変だだのと自分の守備範囲は徹底して守り抜いた彼


あまりの必死さに少し吹き出してしまったが、彼が確かに正解だった


少なからず今こうして豆ごときに怯えている私に比べたら




「.......あ」


「.............なんだ.......A.......」


猗窩座はこちらに視線をやった



「や.......寺院に行けば人間なんて湧いて出てくるから.......」




「.......鳴女」


猗窩座が声を発すると当時に琵琶の音が鳴る






どさどさと童磨の天井から人の形をした物が降り、あまり素の感情を顔に出さない彼でさえ目をぎょろりとさせ見開いた




すく、と立ち上がり私は童磨に



「.......もうこの際性別はどうでもいい、人間」


三人並んで手を出し、童磨を睨む


「.......早く.......出せ....」


「.............」






ひぇとどこかで情けない声が聞こえたのは気のせいだろうか

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