【鬼滅の刃】柱でした【童磨】

さんじういち ページ31

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一通り彼を宥めた後、もう一度作業を再開した


本当に思いつきでしかないからなんとも言えないが、効果があればいいななんて淡い期待を抱きながらも手を進める


阿蘭陀(オランダ)の貿易品で、医学や薬学などを学ぶ人に人気だと聞いたのでつい買ってしまったスポイト、という商品


案外こちらが使い勝手の良い物で、護謨(ゴム)を押すとガラスの管が液体を吸い上げる


こんな便利なものが外の国にはあるのか

便利な物が多くて羨ましい限りだな

またこの貿易品を買いに行きたいな

ぽろぽろ溢れ出てくる感想と一緒にスポイトから吐き出される水


先程からこの作業を繰り返して、気づけば藤の悪臭には慣れてきた





小瓶に移し、一気に飲み干す


それを見るなり童磨は虹がぼとりと落ちそうなほど目を見開き私を怒鳴る


「ゔ.......苦いし臭いね、これ」

相当薄めたので大して痛みも感じない私を見て少しの驚きが見えたがすぐに隠して彼は続ける


「ねえ！A！！君がそんなに脳たりんだとは思わなかったよ！！このおばか！！」

おばか、なんて愛らしい言い方をするものだ


つい笑ってしまうと彼はますます目を吊り上げる


「試しに童磨も飲んでごらんよ、全く苦しくないよ」



ぐ、と口に小瓶を押し付ける

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