事件22件目 ページ23
マサとの1日デートが終わって家に帰ってくる
夜ご飯も外で食べてきて
マサは計画性あるからかデートはいつも楽しませてくれるなぁなんて呑気に考えながら上着をかけに寝室まで向かった
寝室から出るとマサはゆっくりするように私に背中を向けてソファに座ってた
私はいつもやられるように後ろからマサの体を包み込んだ
神谷「どうしたの」
こっちにおいで
優しい声色で私はマサの隣に導かれる
ポンポンと叩かれたソファに座ると私はまたマサの背中に腕を回した
「あのね」
神谷「うん」
自分の男女の話じゃないのはズバズバ言える性格なのに
自分の男女の話になるとなかなか言い出せないし言わなくなるのが私のオチだ
でもそれはマサ自体知ってるもので
今日も微笑みながら私の言葉を待っている
ずるいよそんなの
「今日ね、楽しかった」
神谷「そう言われるのが一番嬉しいよ」
頑張って考えた甲斐があった
なんて私の頭を撫でながら言った
いつも微笑んでくれてるの
いつも私を待っててくれてるの
いつも好きって言ってくれてるの
じゃあ
私も一歩出さなきゃいけない
「だからね」
神谷「うん」
「また、誘ってください」
目をそらして私が言うと
マサは私の背中に回した腕に力を入れてギュムっとくっついた
どうしたのなんて言っても
神谷「今、顔見ないで」
とか言って後頭部に触れてた手がマサの胸板に押し付けられて上を見ることができない
でも
マサの少し早い鼓動
マサの少し高い体温
それでなんで顔を見られたくないのか知れた気がした
へへやったれとか思っていると
突然にマサの手によって上を向かされキスが降ってくる
神谷「今日は、どうしたい?」
「私に拒否権、ないでしょ?」
神谷「正解。俺を煽ったんだから」
お互い違う体温の唇が触れ合って
いつのまにか着いていた寝室のベッドに沈み込む
薄暗い照明と
ギシッと音を立てるスプリングの音
私を触れる温度の高い手に
降りかかってくる彼からの愛
その全てを
星の見える夜空が私達を見ていた
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