自分の存在意義【WEST】 (ページ17)

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# 16 ページ17

赤side

俺が目を覚ました日のこと

Aが出ていったあと、

リュウセイが俺の部屋に入ってきた。

赤「リュウセイ珍しいやん俺の部屋に来るなんて」

青「なぁ、シゲ」

と真剣な顔して俺の目を見てきた

赤「ん？」

青「そろそろ、Aに依存すんの辞めたらどうや。」

赤「は？」

青「お前が怪我してAが狂ってる姿見て安心すんの辞めたらどうやって言ってんねん。」

赤「なんでや。」

青「お前がその姿見て安心することによってAがどんどん傷付いていってんねんで。その事に気づいてへんやろ」

赤「リュウセイにAの何が分かんねん。」

声が低くなったことが自分でもわかった。

青「お前はAに依存しすぎや。」

赤「なんでお前にそこまで言われなあかんねん。」

青「お前がAに依存することによってどんどんAはシゲに依存していくんやで」

赤「ええやん。もっと俺に依存したら。」

青「はぁ。お前、Aがお前に今よりももっと依存していったらどうなるんか分かってんのか？」

赤「は？」

青「お前がちょっと怪我するだけで昨日みたいに狂い出すそれが続けばいつかはシゲの声でもAを止めることが出来へんくなるってことや。｣

青「それはシゲにもある。今はまだお互いのことが狂ってても見えてるし声も届いてるから抑えられてる、やけどそれが続けばお互いが見えなくなるし声も届かんくなる。」

青「そうなったら……どうなるかはシゲでも、分かるやろ。」

赤「ｯ…。」

青「このままお互い依存していくんがええんか今の状態で保つんがええんかはっきり決めや。」

そう言ってリュウセイは部屋から出ていった。

俺はリュウセイの言ってることが

分からなかった。

いや、分かりたくなかった。

分かってしまったら、何かが俺の中で壊れるから。