貴女は僕の何……。〖加〗 ページ22
マシュー side
僕はいつも、兄弟には勝てなかった。権力も、力も、勇敢さも、そして、人間性も。
彼の周りにはいつも人がいた。アーサーさんだっていつも彼の隣にいた。
じゃあ、僕には…………。
カナダ「誰も……いないよね……」
「まぁたこんな所にいた。マシューみっけ!」
部屋の隅っこでうずくまってた僕のところに、目線を合わせてしゃがみ込んだ貴女がいた。優しい瞳で、優しい笑顔を浮かべて。僕に手を伸ばして。
頭にぽんと手を置いて、よしよし、と言いながら撫でてきた。
「マシューは、何度も言うけど、ひとりじゃない、私が一人になることを許さないから。だから、寂しい思いはさせないからね?」
カナダ「……ッはい!」
貴女はいつも優しく言ってくれる。でもどうして。なんで……なんでなんですか?
アメリカ「A!君に一つ質問をしていいかい?」
「なに?珍しいね、君が質問してくるなんて」
アメリカ「それがさ、君はカナダの彼女なんだろ?」
「うん、」
アメリカ「でもいつも一緒にいようとしないよね?」
兄弟からの質問に、確かにそう思う節があった。
「だって彼のそばにいたくないからさ……理由はそれ。」
その時に、僕の中で何かが壊れかけた音がした。そばに居たくない……?僕は知らずうちに彼女に嫌われたんですか。
アメリカ「なぜだい?なら、彼女にならなきゃ良かったんじゃないのかい?」
「ふふっ、残念だけど、もう彼の彼女になっちゃったからね……」
僕は耐えられなくてその場を立ち去ってしまった。初めて会議を抜け出して家に帰ってしまった。ソファーにうずくまって泣いていた。
何度も袖で涙をふいても拭いても涙は止まらない。
僕のせいで、無理やり彼女にさせちゃったんだ。
カナダ「あの言葉は嘘だったんですかッ……」
すると、彼女が帰ってきた音がした。僕はどういう顔をすれば。
「ただいまッ、良かった……マシューこんな所にいた!もう、先に帰っちゃうから焦ったんだよ……!?」
そして、僕の前に来て、しゃがんで、僕の頭を撫でた。
「マシュー・・・・・・泣いてたの?」
カナダ「Aさん……貴女はっ、僕のこと嫌いですか?無理に彼女になったんですか?」
堪えていた涙は、頬を伝って、自分の声は震えた。
貴女は僕の何……。2→←彼を「可愛いね」と褒めてみた〖+加、墺〗
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咲夜 - リクエストで古明地こいしのコスプレしてみたで追加キャラは シンガポールさんとマレーシアさんとフィリピンさんよろしくお願いします (2022年9月25日 18時) (レス) id: f2c43ad404 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - わぁーありがとうございますm(_ _)m (2022年9月25日 17時) (レス) @page48 id: f2c43ad404 (このIDを非表示/違反報告)
華紅薇(プロフ) - リリーさん» 了解しました!リクエストをお書きする時は後編に書かせていただくのですが、それで宜しければお描きします!!ありがとうございます😊 (2022年9月24日 15時) (レス) id: b469182880 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 私のリクエストに応えてくださりありがとうございました。日帝さんもいて嬉しかったです。次のリクエストとして夢主と彼が入れ替わってしまったらというのをお願いしたいのですが大丈夫でしょうか? (2022年9月24日 10時) (レス) id: e6c12b1f61 (このIDを非表示/違反報告)
華紅薇(プロフ) - Maさん» 了解しました!!コメントリクエストありがとうございます! (2022年9月23日 12時) (レス) id: b469182880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華紅薇 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maasasr/
作成日時:2022年9月9日 21時