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月日は流れ、イギリスに帰省したビルは、グリンゴッツに就職したフラー・デラクールに英語の個人レッスンを行っていた。ビルと一緒に三大魔法学校対抗試合を応援しに行った時、フラーに一目惚れされたビルはやはり学生の頃から変わらないのだと実感した。
例のあの人の復活を受けて、不死鳥の騎士団に加わり、これを機会に呪い破りを私は辞めてしまった。守りたい人を守らなければ、と初めて自分のやりたいことが見つかった気がしたから。
ビルとフラー。とてもお似合いだ。
いつの間にか2人は交際を始めていた。2人とも綺麗で、美男美女。波長も合いそうで良いと思う。
ある日、ビルが私に聞く。
「フラーが本当に大切なんだ。……それで、こんな時だからこそ、結婚を申し込もうと思うんだけど、どう思う？」
モリーやジニーに反対されていることを気にしているんだろう。確かにフラーはナルシストなところがあるから……ね。でも、彼女はビルを愛しているし、その愛は本物のだと思う。
「やるじゃない、ビル！それでこそ貴方よ！私は2人を応援してる。そうね…2人はとってもお似合いだと思うわ！」
少しでも励ましを、と思って言葉を絞り出した。
本心で、この時はまだ自分の気持ちに気づいてなかったのだ。
_______________
フラーとビルは周囲に反対されていたものの、フラーの愛が本物だと証明されたことで、結婚までいってしまった。モリーも最終的にフラーのことを認めてくれたようだ。
結婚式前日
「残念ね」
不思議そうにビルが聞く。
「何が？」
ビルの顔に手を伸ばして優しく撫でる。
綺麗な顔には以前にはついていなかった大きな傷が付いている。
「傷が付いちゃって」
私の手を優しく取り、握ると、
「この傷で皆を納得させたようなものだよ。」
あの綺麗な笑顔で微笑む。
幸せそうな笑みにつられて笑顔が込み上げる。
「それもそうね、フラーが貴方の倍美しいものね！」
冗談ぽく笑って答えると、考え込むようにして、
「そうだよ、相棒。……今までありがとう、A。君が僕の相棒で良かった。Aもいつか、人生を添い遂げる人を見つけるんだよ。」
そうか、私はもう相棒であって、相棒じゃなくなるのか。今日まで、もしくはフラーと出会うまで、ビルの1番は常に私だったのかもしれない。
隣で笑うのも、泣くのも、感情を共有するのはいつも私だった
今更ながらに……、気づいてしまった。
でも、もう遅かった。
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フォイの許嫁(プロフ) - どのお話も切な過ぎて泣きそうです.....😭 (4月21日 14時) (
レス) @page22 id: 8a6381d4ef (このIDを非表示/違反報告)
霞(プロフ) - スピカブラックさん» 記載出来ていたつもりが、出来ていなかったようですみません。リクエストにお応えするつもりは今のところありません。遅筆ですし、不定期に気分で書いているので催促はやめていただけると嬉しいです。私の注意不足ですみません💦 (2022年11月14日 13時) (レス) id: 15ecf1a3d4 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - 霞さん» まだですか？ (2022年10月3日 8時) (レス) id: 7ca7b99cb8 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクエストでスネイプ先生書いて欲しいです！ (2022年9月21日 14時) (レス) id: 7ca7b99cb8 (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - どのお話も素敵で感動しました。これからも素敵なお話楽しみにしています。 (2022年9月21日 3時) (レス) id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2021年1月17日 23時
