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「まず、ブラックの噂って？」
素っ気なく聞いたつもりのようだが、ゾーイは興味津々。
「たいした噂じゃないんだけど、また彼女をつくったのー！ホグワーツに入学してこれで2桁乗ったよーー！って」
「とんだ尻軽ね」
「ゾーイ、言葉が悪いよぉ」
「ホントのことでしょう？この前なんて公開告白した女の子を散々な振り方したの見ちゃったんだから」
うげっと良家の令嬢が一般的には見せないような顔をした。四年経って、ルームメイトの素の姿が暴かれていくのが楽しい。
「シリウスって掴めないからねぇ」
「ポッターと分かり合えてるのすら分からないわ」
何となくノリと勢いで付き合っているように見える悪ガキ二人の姿を脳裏に浮かべた。
真の友人は言葉はいらないということだろうか、と勝手にA は理解した。
「特定の相手をつくらないのも戦略なのかな？」
「戦略って何の？」
「そりゃ、ブラック家に対抗するためのだよ！」
リリーの疑問に本人でもないのに、アビィは自信満々に答える。
「俺はこんなに遊んでるぜ〜みたいな？ちょっと子供っぽいけど、効果ありそうだよね」
目をふと見開いて、確かにと理解したように思えるゾーイ以外は顔をしかめてあまり理解できないよう。
「立派な家の家系は、良いお付き合いを良しとするから、きっと不純な不良のような付き合い方は一族の恥なんでしょうね」
長い髪を満足のいくまで梳かしきったようで、櫛をコトリとテーブルに置いた。
「そうそう！ゾーイ分かってくれた？！」
「えぇ、でも私はどうして貴女がこんな考えを思いついたのか不思議でならないわ」
ゾーイの皮肉なセリフはいつものこと。
長い月日一緒にいれば、本心から言っていることといないことの区別くらいわかる。
「ママが東洋人だからね。お堅い考えとかそういうのちょっと分かるの。東洋人みんながそうじゃないけど」
アビィの黒髪が揺れる。
質問した張本人は納得したようにうなづいた。
「あのさぁ、シリウスの弟ってまさにブラック家って感じだよねぇ」
穏やかな空気を切り裂くように綿菓子のように優しい声でライラが言う。
「弟がいるの！？」
やはりアビィが食いついた。
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ぽれ(プロフ) - 本当に面白い…この先がとても楽しみでどの作品よりもドキドキして待ちわびています。 (4月5日 20時) (
レス) id: aeee7d47d3 (このIDを非表示/違反報告)
キイ(プロフ) - シリウス小説で1番好きです！どきどきさせてもらってます！ (4月4日 19時) (レス) id: 8d47f131bf (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - お話とても面白かったです。この先どうなるのか更新楽しみにしています。 (2月15日 2時) (レス) @page26 id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あああああああああめちゃくちゃ好きですゥゥゥゥゥゥゥゥゥ (1月26日 22時) (レス) @page20 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
Haru?(プロフ) - 更新されてて嬉しかったです！またまた続きが気になるところで終わってドキドキしてます！また待ってます💕 (6月14日 1時) (レス) @page19 id: 6e878ecb67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2022年11月14日 22時
