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「愛称と同じ部屋なんて！！！すごく嬉しい！」
「私も」
ベットの上でぴょんぴょんと飛び跳ねて喜ぶリリー。ベットがキシキシと音を立てているが、リリーはあまり気にしていないよう。
同室の女の子たちは談話室でお喋りをしているみたい。
トランクの中身をようやく整理し終わって、ベットの上に座る。膝の上にはイアンがくつろいでいる。リリーはそこで初めてその存在を認識したようで、
「その子、愛称の猫？！」
「へ？、あぁ、えぇそうよ。イアンって言うの。」
今日は色々あったし、聞く暇がなかったのもわかる。まさかのタイミングでびっくりしてしまった。
イアンは正確には猫ではなく、イーズルだが、問題なくホグワーツに入れている事だし、猫ということにしておくのが適切だろう。
「リリーは何か飼っていないの？」
「魔法界のことはまだよくわからなかったから……。これからじっくり決めるつもりよ！」
マグル出身のリリーらしい回答だ。
Aだってフィガロがいなければそうだったかもしれない。
「明日からいよいよ授業が始まるわね！！私とっても楽しみ！！」
「私も。リリーは魔法を使ったことはあるの？」
「杖を使ったことはないわ。魔法は自然と使えることが多かったかも。……セブは上手に魔法を使うことができるのよ！えーと、闇の魔術が得意って言ってた気がする。」
「闇の魔術、！？」
闇の魔術は酷く蠱惑的で、危険な魔法。セブはまだ同じ1年生なのに。
「大丈夫よ、セブは危険なことはしないはずよ！」
「……そうね」
曇ったAの表情には気づかずに、リリーは明日のために早く寝ましょう！！と意気込んで、そのまますやすやと眠ってしまった。
そのうち帰ってきた同室の女の子たちは、すやすや寝るリリーを見て、「可愛い〜！」と声を漏らし、Aに向かってこれからよろしくね、と典型的な挨拶を交わし、それぞれベットに入った。
月の光が窓から部屋に漏れ、部屋を静かに照らす。
あんなに個性豊かな生徒がいる時点で、学園生活はきっと穏やかなものになるはずがないのだが、
どうかリリーとセブといつまでも仲良く、楽しく生活したい
と勝手ながらに願った。
三日月の綺麗な夜だった。
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霞(プロフ) - raitisayaseさん» 遅くなりました💦コメントありがとうございます！嬉しいです、カメさんですが頑張ります！！ (2022年9月20日 21時) (
レス) id: 15ecf1a3d4 (このIDを非表示/違反報告)
raitisayase(プロフ) - 続が楽しみです！頑張って下さい。 (2021年12月4日 21時) (レス) @page34 id: 9634a3802d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2021年1月10日 13時
