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可愛い妹7 ページ33

打ち合わせが終わって、帰ってきた後Aが疲れたように寝っ転がってたから、外食に誘った。


だけど、


“キヨくん、お世話になってます。そろそろAも慣れてきた頃だと思うし、バイト代も貯まってきたと言うので、別に部屋を借りようと思ってます。まだAには言ってないけど、良い部屋を見つけたの^^*”


って連絡が、典子おばさんから入った。
一瞬、内容が理解できなくて何回か読み返した。



Aは、俺を追い掛けてきてる。

思わず立ち止まる。



今日で7月。

確かに4ヶ月経った。
Aも、泣いて電話かけてくることも無くなった。


最寄まで迎えに行くことも無くなった。


“慣れるまで”


それが、俺の家に居られる条件。


『…マジか、』


“良かったな”

そう言ってやんなきゃいけないのに、違う言葉しか出て来ねぇ。


___________


A 「……あ、ごめん!」


Aの体温を背中に感じて、さっきの事が急に現実味を帯びる。


A 「……あ、ごめん!」

慌てたようにAが俺から離れてく。


『A、これ見ろ』

自分がどんな顔して携帯を渡したか、何も分かんねぇ。


ただ、Aがさっと青ざめて携帯を受け取ったのだけ見てた。


A 「……嘘だよね、キヨ兄…」

今にも泣きそうな顔で俺を見上げてくるAが、言葉になんねぇほどどうしようもない



『……よ、良かったじゃねぇか、これで、お前も晴れて一人暮らしだぜ?』



笑顔は引きつってたかもしんねぇ。
けど、言わなきゃなんねぇことは言えた。


そしたら、


A 「……っ、キヨ兄の、ばか…」


そう、涙声で呟いて、Aは走り去っていった。

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蘇澳(プロフ) - けろさん» コメントありがとうございます!とても励みになりました!お目に入れて頂き光栄です!これからも更新がんぱりますので宜しくお願いします^^ (2019年8月30日 16時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
けろ(プロフ) - 初めまして!毎回更新を楽しみにしています(^^)居候生活編も楽しみに待ってます笑小説書くのは大変だと思いますが応援しています! (2019年8月30日 12時) (レス) id: 2aaeade905 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蘇澳 | 作成日時:2019年8月12日 23時

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