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はじめまして4 ページ10

こんのすけ「この刀が、審神者様の初期刀となる刀です。この札を刀に貼ってください。」

水瀬ひなこ「え、貼るだけでいいの?」

こんのすけ「はい。この札にはもう既に力が込められておりますゆえ。」

それ、私じゃなくてもできるんじゃ…?

そう思いながらも、とりあえずこんのすけの言うとおりに刀に札を貼ってみることにする。

この刀が、人に……
ドキドキして、手が震えながら、人の形をした札をはりつけた。

水瀬ひなこ「うわっ」

その瞬間、強い光が目を覆い、開けられなくなる。
だんだん光が弱まり、おそるおそる目を開く。
 
そこにいる人をみた瞬間、私は息が止まった。

白い肌に、すこしつりあがった目。黒い髪。
細身の体に刀を携えた男の人が、そこに立っていた。

?「あんたが俺の新しい主?ふーん…。」

そう私を審査するように眺める。
私はというと、驚きと、かっこいい男の人を目の前にした緊張で固まった。

そしてその人は姿勢を戻し、向き治ると、ニコっと笑って、

加州「あー、俺は加州清光。川の下の子です。扱いにくいけど、性能はいいかんじってね。…まあ、よろしく。」

そういった。

川の下の子って、昔の時代の、ホームレス的な人たちのことだよね?

え?この人昔ホームレスの子だったの?

ん?ん?

疑問でいっぱいになりながらも、私も加州にとりあえず自己紹介した。

水瀬ひなこ「私は審神者の水瀬ひなこです。今日から審神者になったばかりで…。お互い、一緒に頑張りましょう↑」

………やってしまった。
緊張のあまり、最後、上ずってしまった。
はずかしい…っ。だれか、だれでもいいから私を殺して……っ

顔がみるみる熱くなるのがわかる。
恥ずかしくて加州の顔を見れない…。
 
なにこいつ、って思われた、絶対!

そう思ってると、ぷっと吹き出す声が聞こえた。

加州「あっははっ」
 
加州は思い切り笑う。
なんで笑うのかわからなくて、ひたすら?が湧く。

そんな私の様子に気づいたのか、加州は笑ったままいった。

加州「主、すごい緊張してるでしょ。俺より緊張してたら世話ないよねー。」

水瀬ひなこ「す、すみません…。」
 
恥ずかしくて目線を少しずらす。

 

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作者名:PANANA | 作成日時:2020年12月19日 8時

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