思い出したい ページ42
「えっ……？ あぁ、うん」
突然聞かれて戸惑いながら答える
私は私が翼人なのかもしれないという事実を言おうか迷った
誰かに聞かれればまずいかもしれない
だけど、1人で抱え込むには荷が重すぎる
「私、調べれば調べる程、自分が翼人なんじゃないかって思ってきて」
私は気づいたらそんな事を口走っていた
「私って、昔の記憶ないから、実際の所どうなのかわからないし……」
クロロは少し考えた後
「そういえば、幼少期の記憶が無いとか言ってたな」
と言ってきた
私は頷いた
「思い出せそうか？」
私は首を横に振った
「思い出したいか？」
私は少し驚いてから首を縦に振る
クロロはそんな私を見て少し笑った後
「なら明日の正午にここで待ち合わせをしよう。取っておきの奴を紹介してやる」
そう言った後クロロは優しく笑った
記憶を取り戻すのに取っておきの人物って
クロロは何故そんな人と知り合いなのだろう
だんだんとクロロの素性について知りたくなってきた
「ねぇ……」
私が話しかけると
「ん？」
クロロはその綺麗な顔をこちらに向ける
「クロロは……何をやってる人なの？」
そい聞くとクロロはフッと笑って人差し指を唇に押し当てて
「内緒」
と言った
その光景につい見とれていると
クロロは笑って
「ちょっと早いけどもう帰るか」
なんて言いながら席を立ち上がった
私も本を持ち立ち上がる
去っていくクロロの背中を見て
何かを、企んでいるような気がした
・
あっという間に翌日の正午になり、私は少し早い時間から席に座り
お茶を飲みながらクロロとお連れさんを待っていた
時計が正午丁度を指した瞬間
肩を叩かれ後ろを振り向くと
「わぁ……」
クロロの横には綺麗な女の人が立っていた
女の人は優雅に笑いながら、私に手を差し出してきた
握手を求めているのだ
私がそっとその手を掴むと
綺麗な女の人も優しく握り返してくれた
「私はパクノダ。話は全部聞いてるわ。よろしく」
そう言って笑うパクノダはそこらの女優よりも余っ程綺麗だった
私が緊張して固まっていると
クロロは笑いながら
「そんなに緊張しなくていい。早速本題に入ろう」
そう言ってクロロは私の向かいに、パクノダは私の隣に座った
「確か、幼少期の記憶がないのよね。任せて」
パクノダは私の手を優しく包み込んだ
「貴方は私の質問を聞くだけでいいわ。とにかく、私の質問に集中して頂戴」
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名無し - もっと作ってほしいです！続編見たい… (2023年2月20日 20時) (
レス) @page47 id: d19581cf0a (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2019年2月24日 20時
