ふかふかのベッド ページ28
実際私自身も私が翼人なんじゃないかと思った事も何度もあった
私には小さい時の記憶が無い
もしかしたら、本当に私が翼人だという可能性も微かだがある
それに…………
私は自分の腕を見る
今まで気にもしていなかったが、第3次試験の時に折られた腕
あの時レオリオが手当してくれたそのままになっているが
私はゆっくりと腕に付けられた包帯を外した
その腕は、折られた形跡もなく、綺麗に治っていたのだ
いくらなんでも普通じゃない
これは私が知らないうちに自分の羽を使って治しているという可能性がある
私が翼人ならば……の話だけど
私は自分の腕に巻き直そうとしたとき
「やぁ」
いきなり声を掛けられ咄嗟に後ろを振り向くと
ギタラクル……いや、イルミがいた
私は警戒しながら後ずさる
イルミはそのまま私に近付く
「それで警戒したつもり？ 駄目だなぁ、それじゃあ……」
そう言った時にはもう目の前にイルミはいなかった
「隙だらけじゃないか」
途端に頭がぐらりと揺れ視界が真っ白になる
私の意識はそこで途絶えた
・
目が覚めると真っ先に見知らぬ天井が目に入った
私の身体はふかふかのベッドに預けられていた
私は何故ここに居るのだろうか
そんな事を考えながら起き上がり周りを見渡す
全体的に薄暗いのだが、何故か大量の可愛らしい人形が置いてあったり
なんだかいかにも女の子っぽい部屋だ
そして驚いたのが服装が変わっていたことだ
これは、確か前に本で見たことがある
東の国の服装で、着物……とかなんとか
寝ていても仕方がないと思い立ち上がる
着物のせいで動きづらいが、動けない事は無い
ドアノブに手を掛けゆっくりと回す
ガチャっと音がなり、簡単にドアが開いた
少しホッとしたのも束の間、ドアを開けたそこには
「……イルミ」
イルミが立っていた
段々と思い出してきた
私は確かイルミに気絶させられたんだ
身体に力が入るのを感じる
イルミは平然とした顔で私を押した
私はすぐに受身をとり床に倒れた
イルミは私に馬乗りになって針を構えて私に向けた
私は反射的に目を瞑ったが、なんの衝撃もこない
恐る恐る目を開けるとイルミは考えている様子だ
そしてイルミは私の上に乗ったまま
「ねぇ、翼人の羽の出し方知らない？」
私は急になんの質問をされたのか分からなかったが
「し、知らない」
と答えた
イルミは困ったなぁ……なんて呟きながら首を傾ける
どうでもいいから早く降りて欲しいです
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名無し - もっと作ってほしいです！続編見たい… (2023年2月20日 20時) (
レス) @page47 id: d19581cf0a (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2019年2月24日 20時
