その判断が ページ19
「ゴホッ……ゲホッ……」
みぞおちを蹴られたからだろうか
咳が止まらなくなる
口元を抑えると
咳とともに血が手にこびりついた
口の中は鉄臭い匂いが充満する
「おい！ ヒソカ！ Aに何かふざけた真似したら俺が許さねぇからな！」
レオリオが野次を飛ばす
しかし今は試合中だ
甘えた事は言ってられない
そのまま立ち上がり次の攻撃に向けて集中する
それに逃げてばかりではダメだ
相手に参ったと言わせる方法を出さなければ
すると今度は左から鋭いパンチがきた
私はすれすれで避けるとその手を掴んで顔を蹴ろうとしたが
反対の手で私の足を掴まれそのまま勢いよく上に上げたかと思えば
そのまま勢いよく私を地面に叩きつけた
受身をとっていた為頭は辛うじて平気だったが
背中に強い衝撃が走り
胃の中の息を吐き出した
ヒソカはそのまま私の上に乗り
私の首に手を伸ばした
「A！ 逃げろ！」
「A！ 手遅れになる前に降参するんだ！」
レオリオとクラピカの声が聞こえた
そうは言ってもヒソカから逃げ出せないし
みぞおちと背中を立て続けに打ったので息が上手く吸えず
声も上手く出せない
ヒソカの手が私の首に触れる
そこでヒソカはハッとした表情をして
私の上から降りて
「参った、これも僕の負け♥」
そう言って戻って行った
「ゲホッ……ゲホッ……」
私は首元を抑え何とか自力で戻る
「A！ 大丈夫か？」
真っ先にレオリオが心配してくれた
「大丈夫だよ、ゴンに比べればこんなもん」
そう言って笑うが
「そういう問題じゃねぇだろ……ったくおめぇもゴンも無茶しやがって、見てるこっちがヒヤヒヤするぜ」
「全くだ」
レオリオとクラピカは呆れたようにため息を吐いた
しかしレオリオは私の頭をぶっきらぼうに撫でて
「まっ、おめでとさん」
と言ってそっぽを向いた
「……うん！ ありがとう」
何だか嬉しくなって笑顔で返す
クラピカはそれを見てフッと笑った
キルアを見ると
キルアはまた考え事をしているようで
次はキルアの試合だから
何か色々と考える事があるのだろうと思い
今はそっとしておくことにした
次は第5試合
キルア対ポックルだ
しかしこれは試合開始とともにキルアが戦線離脱した
「悪いけど、アンタとは戦う気がしないんでね」
そう言ってすぐに戻ってきた
「キルア……大丈夫なの？」
「大丈夫大丈夫、次で勝てるさ」
キルアは余裕といった表情で壁に寄りかかった
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名無し - もっと作ってほしいです！続編見たい… (2023年2月20日 20時) (
レス) @page47 id: d19581cf0a (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2019年2月24日 20時
