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覆す力 ページ15

「わざと蹴られてやったわけだが?」

ハンゾーは咄嗟に言い訳するが

「嘘つけぇええええ!」

他の人には全く通じなかった

ハンゾーは鼻血を拭きながら

「分かってねぇぜお前、俺は忠告してるんじゃない。命令してるんだぜ? 俺よ命令が分かりにくかったか? もう少し分かりやすく言ってやる」

そう言ってハンゾーの手に巻いてある包帯から隠しナイフを取り出して

「足を切り落とす。二度と使えないようにな」

隠しナイフを2度素振りする

「取り返しのつかない傷口を見れば、お前もわかるだろ? だがその前に最後の頼みだ」

そしてその隠しナイフをゴンに見せながら

「参ったと言ってくれ」

再度脅しにかかるが

「それは困る!」

ゴンのその一言で会場にいる受験生及び試験官までもが固まった

いや脅しだから……

そうじゃないと意味がないから……

「足を切られちゃうのは嫌だ、でも降参するのも嫌だ! だからもっと別のやり方で戦お?」

「あっ……テメー! 自分の立場分かってんのか!」

さっきまでの空気はどこに行ったのやら

まるで茶番劇のような2人のやらとりに

会場にいる人達が肩を震わせながら笑い始めた

「テメー勝手に進行してんじゃねぇ! ナメてんのか? その足マジでたたっ斬るぜコラァ!」

ハンゾーは尚も脅しにかかるが

ゴンには全く効き目がないようで

「それでも俺は参ったと言わない! それに、そしたら血がいっぱい出て、俺は死んじゃうよ? その場合、失格するのはそっちの方だよね?」

ゴンが試験官に聞くと

「あぁ、はい」

試験官は戸惑いがちに答えた

「ほらね? それじゃお互い困るでしょ? だから考えようよ」

ゴンはケロッとした顔でハンゾーを見る

ハンゾーは怒りつつもゴンに手を出せないでいた

「もう大丈夫だ、完全にゴンのペースだ」

その様子を見てクラピカは安心したように笑顔を見せた

「なんちゅう我儘な……」

レオリオは目を点にしてゴンを見ている

私も取り敢えずは一安心だと胸を撫で下ろす

それにしても凄い才能だ

さっきまで絶望的な状況だったはずなのに

ゴンはそれすらも覆してしまう

まるで物語の主人公みたいだ

するとハンゾーがこの雰囲気に呑まれまいと

隠しナイフをゴンの頭に突きつけた

刃先がゴンの額にあたり

ゴンの額から血が滴り落ちてきた

「やっぱりお前は何にもわかっちゃいねぇ……死んだら次もクソもねぇんだぜ。」

第2ラウンド→←やり返し



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名無し - もっと作ってほしいです!続編見たい… (2023年2月20日 20時) (レス) @page47 id: d19581cf0a (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Skin | 作成日時:2019年2月24日 20時

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