最終試験 ページ11
「戦い方も単純明快、武器OK反則なし、相手に参ったと言わせれば勝ちじゃ」
反則なしという事ほど怖いものはない
それはつまり
どんなに卑劣なやり方でも勝ってしまえば勝ちなのだから
「ただし！ 相手を死に至らしめてしまった者は即失格。その時点で残りの者が合格、試験は終了である。よいな？」
殺されはしないことにはまず一安心だ
死んでしまえば意味はないし
人が殺されるのを見るのは中々キツイものだ
まぁ、自分がこの中では自分が1番殺される確率が高いのだが……
「それでは、最終試験を開始します」
色々と考えていると
黒の背広を着た試験官のような人が静かに告げた
1試合目はゴンvsハンゾーだ
ゴンは靴紐を結び直すと
「第1試合ハンゾーvsゴン。前へ」
試験官に指示されゴンは前へとゆっくりと歩いて行った
ハンゾーもゴンと同じ歩幅で歩いていき
部屋の真ん中でゴンと向き合った
私達は試験の邪魔になるからと
部屋の端に集まり、静かに2人を見ていた
「私立会人を務めさせて頂きます、マスタです。よろしく」
ガタイのいい背広の試験官が自己紹介をすると
「よう、久しぶり」
ハンゾーは試験官に親しげに話しかけた
「なっ……」
試験官は驚いた様子でハンゾーを見る
「4時試験の間、ずっと俺をつけてたろ？」
「お気づきでしたか……」
試験官が受験者をつける？
どうゆう事なのだろうか……
「当然よ！ 4時試験では受験者一人一人に試験官がついてたんだろ？ まぁ、他の連中も気づいてたと思うがな」
一人一人に……？
ということは私にもついていたのか
全く気づかなかった……
「敢えて言うこともないと思っていたんだが」
「ん？ あ、あぁ……」
クラピカとレオリオを見るとそんな会話をしていた
クラピカはともかく、レオリオも気づいていたのか……
そう思ってレオリオを見ると
若干顔が引きつっていた
あっ、これは気づいてなかったな
私はゴンとハンゾーに視線を戻した
「俺のランクが上なのは、アンタの審査が正確だったから、まぁ当然のことだな」
「は、はぁ」
ハンゾーは見事に威張っていた
さぞかし嬉しいのだろう
鼻高々といった様子で腕を組んでいた
「それはそうと、聞きたいことがあるんだ」
ハンゾーは組んでいた手を腰にあて
試験官を指さした
「なにか？」
「勝つ条件は、参ったと言わせるしかないんだな？」
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名無し - もっと作ってほしいです！続編見たい… (2023年2月20日 20時) (
レス) @page47 id: d19581cf0a (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2019年2月24日 20時
