ドキドキ二択クイズ ページ10
何度も戻ろうかと迷ったけれど
せっかくここまで来たんだし、今になって戻ってもどうにもならないと思ったから
結局戻れずに歩いていると
突然手前の家の扉が開き
変なマスクを被り、手には様々な楽器を持っている人達が現れた
叫びたくなる衝動をおさえつけて
震え始めた足でなんとか立っていると
一人だけマスクを被っていないおばあさんが
「ドキドキ……」
と言い始めたので
何を言われるのだろうかと思い緊張していると
おばあさんは大声で
「ドキドキ二択クイズ__!」
周りのマスクをつけている人はその言葉を合図に手に持っている楽器を鳴らし始める
「へっ?」
いきなりすぎて素っ頓狂な声がでてしまう
状況を理解し始めた頃におばあさんが私に話しかける
「お前、あの一本杉を目指しているんだろう?あそこに辿り着くにはこの街を抜けていくしかっ道はないぞ。」
やっぱりこっちで正解だったのか
だからこそこのイベントは重要になってくる
私は次に来る言葉を集中して聞く
「これからクイズを一問だけ出題する。考える時間は五秒間、間違えたら即失格。今年のハンター試験は諦めな」
間違えたら失格なのに考える時間は五秒間だなんて
これは頭をフル回転して考えなければならない
「答えは一か二で答えること。それ以外の曖昧な答えは全て間違いとみなす」
そう説明されている間に
さっき地図の前にいた三人組が来ていた
三人は私達を見ると静かに様子をうかがい始めた
私は鉢合わせしてしまったことに焦り始めるがおばあさんは待ってくれず問題を出し始める
「それでは問題」
私はあの三人のことはあとで考えるとしてクイズに集中することにした
「おまえの友達と父親が川に溺れ、一人しか助けられない。一、友達。二、父親」
「なっ!」
あまりにも理不尽すぎる問題に驚いてつい声を出してしまう
後ろの三人を見ると三人とも驚いた様子で私とおばあさんを交互に見ていた
適当でもいいからどっちか答えようとするが
怖くてなかなか答えられない
そしてあっという間に五秒過ぎていた
私はへなへなとその場に座り込んだ
ハンター試験ってこういうものなの?
こんなあのあまりにも酷すぎる
でもやり直しなんかきくはずもなく
せっかく勇気を出して変わろうと思ったのにこんなにも早く失格になってしまったことに涙が出そうになるが
人がいるのでぐっとこらえて
さっきの問題になんて答えればいいのかを呆然と考えていた
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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね!応援してます! (2018年1月25日 22時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます!コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます( ̄^ ̄) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Skin | 作成日時:2018年1月14日 16時