夜の宝石 ページ6
「ッッッ!!!」
手を触られた事でいいようのない恐怖心が一気に襲ってきた
私の頭はすぐに恐怖で埋め尽くされ
足は震え冷や汗が流れてきた
私の変化にすぐさま気付いた彼は1度手を離して私の様子を伺った
私は自分を抱くようにして自分を落ち着かせた
大丈夫
まだ何もされてない
でも恐怖心は簡単には離れてくれなくて
涙が滲み出てきたが
彼にとても失礼なのでグッと堪えた
落ち着いてきた頃
彼はタイミングを見計らって
「大丈夫?♧君、もしかして対人恐怖症だったりする?♢」
私がグッと言葉を飲み込む
そうじゃないと思う
でも他に適切な言葉が見つからなかった
私は対人恐怖症なのだろうか
私が考え込むと
「まぁいいや♧それより僕と話をしようよ♢さっきのお詫びも兼ねて♡」
そう言い今度は私から一歩離れた場所で私を誘う
私は行くかどうか迷ったが
行ってみる事にした
彼について行くとその先にはもう1人男性が座っていた
黒くて長い綺麗な髪が特徴的だ
その人は私を見ると嫌そうな顔をして彼を睨んだ
「ヒソカ……またナンパ?」
また、ということはつねにやっているのだろうか
ていうかこれはナンパなのだろうか
まぁそんな事はいいとして黒髪の彼は赤髪の彼を呆れた目で見る
赤髪の彼は失敬だなぁ…なんて言いながらも私を席へとエスコートする
私が大人しく席に座ると彼も隣に座る
緊張してしまって前が見れなくなって
ずっと下を向いていると
赤髪の彼は私の手の近くをトントンって2回叩いてから窓の方を指さす
私は気になって見てみると
そこにはキラキラと光り輝く夜景が広がっていた
「綺麗……」
思わずそう呟いた
「だよね…ここ一番の絶景スポットだと思うよ。俺的にはね」
それに便乗してか黒髪の彼もそう言った
すると赤髪の彼が「君もナンパかい?♡」って言って黒髪の彼に殴られていた
そんな光景を尻目に目の前の夜景に見とれているとやっと料理がきた
正直目の前の美しさでお腹が空いていたことなんて忘れていたが
料理を目前にしてお腹が空いていることを思い出し始めた
涎がでそうなくらい美味しそうな料理を幸せな気分で頬張っていると
「僕はヒソカでこっちがイルミ♡良ければ君の名前を教えてくれないかい?♢」
それは何気ない自己紹介だと思うけど、黒髪の彼………イルミは怒ったような顔をしていた
「ちょっと、勝手に人の名前教えないでくれる?俺一応暗殺者なんだけど…」
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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね!応援してます! (2018年1月25日 22時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます!コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます( ̄^ ̄) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Skin | 作成日時:2018年1月14日 16時