新たな試験 ページ43
新しい試験官ってどんな人なのかな……
怖い人だったら嫌だな……
なんて、半ばやけくそでメンチが試験官でなくなったときの事を考えていると
「よし、ではこうしよう。試験官は続けてもらう。ただし、新しい試験では君にも実現という形で参加してもらう……というのは如何かな？」
まさかのメンチはそのまま試験官でもいいとのことだった
「その方が、受験者の方も納得しやすいじゃろ」
ネテロ会長のその言葉には誰も反論をする者はいなかった
いや、この雰囲気の中で反論出来るやつはいないだろう
メンチはその事を聞いて少し含み笑いを浮かべながら
「そうですね、それじゃあ新しい課題はゆで卵ってことで！」
と、宣言した
「ゆで卵！？」
「えー……」
その言葉とともに会場は再びざわつき出した
私もその中の一人で
ゆで卵はあまりにも簡単すぎやしませんか？
って言いたいのを抑えて、小さく
「えっ……」
と、呟いて
キルアのほうを見ると
キルアは何かを考えている素振りを見せた
ゆで卵にそんな真剣に考えることなんてあるのだろうか
「会長、私達をあの飛行船で、マフタツ山まで連れて行って貰えませんか？」
「マフタツ山か、なるほどの……。まぁいいだろう」
そしてその飛行船に乗りしばらくたった頃
エアーズロックのような山の真ん中に
縦に線が入ったかのように綺麗に真っ二つに割れている山が見えた
遠目から見るとそうでも無いのだが
飛行船からマフタツ山へ降りて割れているところを見てみると
なかなかの迫力があった
「さぁ皆、崖下を覗いてみて」
メンチに言われた通りに下を見てみると
霧がかっていてよくみえなかったが
蜘蛛の巣のようなものが張り巡らされていた
「なんだあれ……」
「クモワシの巣よ」
「あんなところに巣を作るんだ」
すると突然下から強風が吹いてきた
「ひ、ひぃいいい」
さっきまで威勢を張っていたトードーはその強風にビビって後ろに倒れ込んだ
「巣の下の方をよく見て」
メンチはそんな事は気にせず説明を始めた
「あれは……」
「あれがクモワシの卵」
「クモワシは天敵から身を守るため、深い谷間に巣を作り卵を産むのじゃ。それゆえ、世界で最も入手困難な食材の一つでの、別名『幻のタマゴ』とも言われている」
そういえば新しい試験の内容ってゆで卵だっけ
まさかじゃないけどそれってこの谷間の下にある卵を使ってってこと？
私……大丈夫かな…………
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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね！応援してます！ (2018年1月25日 22時) (
レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます！コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます(￣^￣) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです！ (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2018年1月14日 16時
