赤髪の彼 ページ5
あれから時を忘れて本に没頭した
朝から来たはずなのに外は暗闇に包まれていた
図書館の中は昼頃にはあんなに人がいたのに
片手の指で数えられる程度にまで減っていた
図書館の入り口にある大きな時計を見てみると
時計の針は午後の7時過ぎを指していました
私が慌てて外に出ると辺りはもうすっかり暗くなっていた
私は夜目があまり利かないので
月明かりだけでは家に帰れない
どうしようかと考えていると
ぐー
お腹の虫が騒ぎだした
こんか非常事態に私のお腹は気楽なものだ
お腹を擦るとますますお腹が空いてきた
やはり外で何か食べるべきだろうか
でも飲食店は人通りの多いところに行かないとなかった
私はうるさいお腹を無視して勇気を振り絞って人通りの多い道に行くことにした
今日はあのクロロって人とあれだけ話せたんだ
だから大丈夫！
…………のはず
人通りの多い場所にでるとそこは夜なのにとても明るくて
夜が綺麗に輝いていた
私は適当に落ち着いた雰囲気の飲食店に入った
中に入ると、入り口付近に飲食店は10階だと案内書きがされていたので
エレベーターに乗り10階を目指す
エレベーターに乗るのは初めてだったので
部屋が動き出した時に驚いて思わず手すりに捕まる
いつも買い物などは人気のないところばかりを利用しているので
こんなもの普段乗る機会なんてあるはずもなく
ただただ物珍しさにエレベーターをじっと目に焼き付けていると
10階についてしまった
エレベーターを降りて店の内装を見てみると
そこは黒を基調としたクールなところだった
緊張してしまうが、騒がしい店よりも断然マシだ
私は窓際の席に座るのはなんとなく気が引けるので
端っこのあまり目立たない席に座る
メニューを見てみるが
どれも美味しそうでなかなか決まりそうもないので
適当に人気そうなものを頼んでみることにした
お店の人が注文を聞きにきたが
ちょっと怖くて
口で注文しようと思ったけど
結局ジェスチャーで頼んだ
そんな私が恥ずかしくて縮こまると
「クククッ♡」
私がばっと勢いよく声のする方向を向くと
そこには赤髪のイケメンさんがいた
私が見たのに気付いたちょっと失礼な彼は
ごめんごめんと言いながら笑う
ごめんと言いつつもまだ笑う彼は性格が悪いと思う
ようやく彼は笑い終えたかと思えば
「お詫びに何か奢ってあげるよ♢そんな端にいないでこっちにおいで♡」
そう言って私の手を取り歩きだした
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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね！応援してます！ (2018年1月25日 22時) (
レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます！コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます(￣^￣) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです！ (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2018年1月14日 16時
