食材探し ページ35
「なんで料理なんだよ」
「何故なら、私達は……美食ハンターだから」
メンチがそう言いきった瞬間
誰かが笑い始めたのをきっかけに
皆が笑い出す
「ったく、拍子抜けだぜ」
「美食ハンターだってよ」
周りからはこんな声が聞こえ
メンチとブハラは散々に言われていた
恐る恐るメンチの方を見ると
メンチは少しムッとした顔をした後
呆れたかおでため息をついていた
「で、美食ハンターさん。一体どんな料理を作りゃあいいんだい?」
メンチはあきらかにイラついている表情で
「ブハラ」
と言うと、後ろでずっとニコニコしていたブハラが前に1歩でた
「指定する食材は豚だよ」
「豚? 豚って……あの豚か?」
豚を使った料理か……
普段料理であまり豚肉は使わないからなぁ
ハンバーグとかが無難かな?
「このビスカにいる豚なら、種類は自由。その豚をここにある調理器具を使った料理で、俺達2人が揃っておいしいと言えば合格だよ」
「おいしいと言っても味だけじゃ駄目。料理をなめないでね? わかった? 私達が満腹になった時点で、試験は終了だからね」
メンチが圧をかけていうが
「わかったわかった……とっとと始めようぜ」
完全にメンチをなめている受験者達は軽くあしらった
「それじゃあ二次試験……スタート!」
ブハラがそれを言いながらお腹を叩き
太鼓のような音をならした
それと同時に受験者達は一斉に走り出す
私は皆よりも少し遅れて走り出したら
後ろでメンチとブハラが話をしているのが聞こえた
「豚の種類は自由ですって……? あんたも性格悪いわね」
「食材選びは俺の担当だろ?」
性格が悪い?
どういうことだろうか
「ビスカの森に生息する豚って言ったら、一種類だけでしょ?」
「へっ……死ななきゃいいけど……」
えっ…………
それって本当にどういう事なんだろうか
そんな話を聞いているといつの間にか他の受験者達の姿は見えなくなっていた
私も遅れをとるわけにもいかず
さっきの2人の会話の意味が気にかかるけど
豚を探す事にした
建物から少し離れたらすぐに森の中だ
森に入ったら他の受験者達の姿もチラホラ見られた
しかし豚と思われる動物はいないので
もっと中に入らなければならないのだろう
少しの間
豚を探しては森の中をさ迷っていると
「う、うわあああああああ」
前の方で叫び声が聞こえた
少し怖かったが興味本位で身を隠しながら叫び声が聞こえた方に行くと
「えっ………………」
巨大な豚がいた
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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね!応援してます! (2018年1月25日 22時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます!コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます( ̄^ ̄) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Skin | 作成日時:2018年1月14日 16時