諦めかけた思い ページ30
あの後ゴンが私も紹介してくれて
数日前までは友達なんて1人もいなかったのにどんどん友達が増えているような気がして嬉しくなった
しかし今私はずっと走っていたのでとてつもなく疲れていて
まともに話せなくて
伝えることができなかったけど
いつか伝えられたらいいな……なんて思いながら疲れきった足を無理やり動かす
キルアとゴンをチラッと見ると
2人は全然疲れていなさそうだ
本当に同じ人間なのか疑いたくなる
すると突然2人は後ろを見て立ち止まった
まだゴールは見えていないし
立ち止まっているのだから当然他の受験者達ともどんどん差が広がった
なに……？ と思いながら後ろに視線を向けると
そこには既に鞄を手から離し、バテているレオリオの姿があった
そんなレオリオをゴンは真っ直ぐ見つめる
キルアは先に行きたいらしく
「おい、ほっとけよ。早く行こうぜ」
と言うがゴンはそれでもそこから動こうとせずに
じっとレオリオを見ていた
私としては今のうちに呼吸をある程度整えられるからいいのだが
キルアはわけがわからないとでも言いたげにゴンを見ていた
「……ざけんなよ…………」
レオリオはもう無理だと思い始めたころに
レオリオは小さく呟いてから
いきなり猛スピードで走り出した
「絶対にハンターになったるんじゃ＿＿＿＿！」
「ぬあっ？！」
いきなり走り出したレオリオに驚いて思わず声を上げながらレオリオを見ると
レオリオは何かを叫びながら前へ前へと走っていった
そんなレオリオを見てゴンは満面の笑を浮かべ
レオリオが置いていった鞄を釣竿で器用に引っ掛け拾った
そして自慢げにそれを私達に見せると
キルアは目を輝かせて
「かっこいい！」
と言った後走り出した
「後で俺にもやらせてよ」
「スケボー貸してくるたらね！ Aもやる？」
「私はいいや……あんま上手く使いこなせそうにないし」
「そっか！」
なんだかこの雰囲気好きだ
友達と一緒に楽しく話し合えるってなんて素敵なことなんだろうか
まだ私はゴンとキルアとは少し離れた位置でしかいられないけど
この試験が終わるまでには皆でハンターになって
皆と同じように隣で……近くで笑い合いたい
今はそれを目標にしよう
そんなほのぼのとしたいい感じの雰囲気だったのにも関わらず
私の目の前にはまるで私に死刑宣告をするかの如く
終の見えない階段が続いていた
本当にハンター試験ってとんでもなく難関で鬼畜なんだなと思い知らされた
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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね！応援してます！ (2018年1月25日 22時) (
レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます！コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます(￣^￣) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです！ (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2018年1月14日 16時
