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新たな仲間 ページ29

サトツが始まっていると言ったら皆あきらかに動揺し始めた

その殆どは試験の内容があまりよく理解できないようだ

「二次試験会場まで私に着いてくること、それが一次試験で御座います」

「着いてくって……ただ着いてくだけか?」

誰かがそう野次を飛ばすと

「はい。場所や到着時刻はお伝え出来ません。ただ着いてきて頂きます」

持久力のテスト……といったところだろうか

持久力は結構自信があった

そりゃあ街から離れた自然豊かな場所で1人で生活していれば自然と身につくものだったからだ

第一次試験は楽勝かも……

そんな甘い考えが頭を埋めた

しかし約2時間後

私は疲れを感じ始めてきた

まだ走れないことはないが

息は確実に最初の頃よりも乱れ始めていた

チラリと後ろを見ると

そこには既に数名の脱落者が横になって倒れていた

ただ走るだけなら何としてでもこの一次試験だけは通過したい

その思いだけを胸に何時間も頑張ったけれど

まるで泥の上を走っているかのように足が重い

すると突然

「コラまてガキ!」

という声が前から聞こえてきた

前を見るとレオリオがスケボーに乗った少年に怒鳴っていた

なんだろうと思いそっと耳を傾ける

「ん?」

「テメッ、ハンター試験舐めんじゃねぇぞ!」

「なんのこと?」

「なんのってそのスケボー! 反則だろ!」

「なんで?」

「なぁっ、これは持久力のテストなんだぞ!」

確かに少し狡いなと思ってしまう

しかし屁理屈だが駄目とも言われていない

普通は走るけどね

すると後ろからゴンが

「違うよ」

と、あっさりとレオリオを否定した

「は? ゴンてめぇ何言ってる!」

「試験管はついてこいって言っただけだもんね」

「てめぇどっちの味方だ?!」

どっちの味方っていうか……

どっちの味方でもなさそうっていうか……

そんなことを思っているとスケボーに乗った少年はスピードを少し落としてゴンの隣に行きゴンに話しかけた

「ねぇ、キミいくつ?」

「12歳」

「ふーん……」

キルアは何か考えているようにしてゴンを見ると

急にかっこよくスケボーからおりて

スケボーを片手に

「やっぱ俺も走ろーっと」

と言って走り出した

それにゴンは興味津々らしく

キラキラした目でキルアを見た

「おーっ! かっこいー!」

キルアはその事には特に何も思ってないらしく

「俺キルア」

と、照れた様子もなく自己紹介をしてくれた

ゴンはまだ興味津々といった顔で

「俺はゴン」

と自己紹介をし返した

諦めかけた思い→←一次試験は唐突に



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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね!応援してます! (2018年1月25日 22時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます!コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます( ̄^ ̄) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Skin | 作成日時:2018年1月14日 16時

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