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一次試験は唐突に ページ28

目の前にいる試験管らしき人はハンター試験について説明し始めた

「只今を持って、ハンター試験受験者の受付時間を終了致します。では、これよりハンター試験を開始致します」

その試験管がその言葉を言ったと同時に会場内はざわつきだした

「最終確認です。この試験は運が悪かったり、実力が乏しかったりすると大怪我をし、最悪、死に至ることもあります。それでも構わないという方のみ、私に着いてきてください」

正直私は今にでも逃げ出したい気分だ

足はガクガクと震えていた

でも何故か引けなかった

本当は今にでも逃げ出したいのに

「そうでない方は後ろのエレベーターから速やかにお帰りください」

私はぐっと足を地面にくっつけるようにして踏ん張った

私以外は皆自分に自信があるみたいで

誰一人としてエレベーターに向かう人はいなかった

試験管は周りをさっと見渡して

帰る人はいないと判断すると

「承知しました。第一次試験404名、全員参加ですね。」

そう言って私達に背を向け

特徴的な歩き方で奥に進んでいった

受験者達はそれについていく

少し歩いたところでレオリオはきょろきょろ周りを見回した

「やっぱり誰一人帰らねぇなぁ……Aは帰ると思ったんだが……」

「し、失礼な……私だって生半可な気持ちで来たわけじゃ」

いや、生半可な気持ちで来たのだけれど

それで今少し後悔しているわけだけれど

でも改めて他人に言われると少しムッとするから言い返したつもりだったのだが

「わかってるわかってる」

軽く流されてしまった

私が拗ねていると

いつの間にか少しずつ皆の歩くペースが速くなっているのを感じた

そのスピードはどんどん増していき

もう皆走らなければ置いていかれる程に速くなっていた

「な……なんだ?」

「前の方が走り出したんだよ」

「え、いきなり…………?」

「先頭がペースを上げたんだ」

そんなに時間がおしているのか?

走らなければ第一次試験に間に合わないほどに

でもおかしい

さっきからいくら進んでも地下の出口が一向に見えてこない

すると前の方から試験管の声が聞こえてきた

「申し遅れましたが私、第一次試験試験管のサトツと申します。これより皆様を、二次試験会場まで案内致します」

その言葉に受験者はザワついた

それもそうだ

だって一次試験を抜かしているんだから

「2次? てことは1次は?」

誰かがサトツにそう問うと

サトツは衝撃の一言を発した

「もう始まっているのでございます」

新たな仲間→←試験開始



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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね!応援してます! (2018年1月25日 22時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます!コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます( ̄^ ̄) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Skin | 作成日時:2018年1月14日 16時

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