試験開始 ページ27
ジュースを少し口に含んだところで
ゴンがジュースをべーっと吐き出した
私はそれを見て思わず口の中のジュースを吹き出してしまった
トンパも凄く驚いた顔をしていた
「ゴ、ゴン……? 何してるの?」
「A、ごめん。でもこのジュース古くなってるよ? 味がへん」
あぁなるほど
そんなことを思っていると隣でレオリオがジュースを盛大に吹き出した
「マジか! あっぶねぇ!」
そう言いながらレオリオは口元を拭った
「あ、あっれ〜、おっかしいなぁ」
トンパは凄く戸惑っている様子だった
そんなに賞味期限が過ぎていることが予想外だったのだろうか
そう思い缶の賞味期限を確認してみると
「あれれ……?」
賞味期限はまだ過ぎていなかった
賞味期限過ぎてる過ぎてないよりも常温で保存してたから駄目だったとか?
でも賞味期限なんてそんなすぐに変わるものではないし……
なんだか不思議だなぁ
すると急にトンパが両膝を地面につけて謝罪し始めた
「申し訳ない! 古いのがあるなんて気づかなかったんだ!」
そんなトンパに気の利いた一言を言おうとしたが何も思いつかずにあたふたしていると
「いいよ、そんなに謝らなくて」
ゴンが変わりに言ってくれた
「トンパさんはお腹大丈夫?」
ゴンがそう聞くとトンパは予想外だったのだろうか
「え、あ、あぁ。平気平気……」
戸惑った様子で返した
「俺、山とかで色んな草や芽を試し食いしてるから、だいたい味で変なものがわかるんだ」
ゴンは自慢げにトンパにそう話すと
「そ、そうなんだぁ……凄いねそれは…………」
トンパは後頭部を掻きながら一瞬私達を睨んだ気がした
でもトンパは悪い人ではないとは思うし
これは多分私の気のせいだと思うけど
なんか心に引っかかるようで気持ち悪い
トンパは立ち上がり
「悪かったな、じゃあまた」
そう言った後、奥の方へと行ってしまった
結局私達になんのようだったのだろうか
「騒がしい奴だなぁ……」
レオリオも意味が分からないと言いたげにトンパの後ろ姿を見ていた
すると突然
__ヂリリリリリリリリリリリ
おかしなアラーム音が試験会場に響いた
驚いて音のなる方を見ると
目の前にあった壁が
音をたてて上に上がっていき
その奥に紳士的な人がアラームのようなものを持って立っていた
「大変お待たせいたしました」
その言葉で彼がハンター試験管だと察して
心拍数が一気に上がるのを感じた
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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね!応援してます! (2018年1月25日 22時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます!コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます( ̄^ ̄) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Skin | 作成日時:2018年1月14日 16時