ピエロな奇術師 ページ26
悲鳴がした方を見ると
「ひっ」
いかつい男の人の腕が花となって消えていっていた
私はそっとゴン達の影に隠れて様子を伺う
「あ〜ら不思議、腕が花弁となって消えちゃった♧ 種も仕掛けもございません♢」
ピエロみたいな服を着た男の人がそこにはいた
方法はわからないがおそらく彼があの男の人の腕を花弁に変えたのだろう
ピエロはまるでマジシャンがショーをしているかのように振る舞っていた
「気を付けようね？ 人にぶつかったら謝らなくちゃ♡」
周りもざわつきだした
私は怖いとは思いながらも何故か目が離せなかった
するとピエロは私の方をチラッと見て一瞬驚いたかのように目を見開いた
急なことに私も驚いてしまい
ピエロを見返すけれど
彼はもう何事もなかったかのようにどこかに歩いて行ってしまった
「ヤバイ奴が今年も来やがった……」
トンパがそう呟くとゴンがすかさず聞き返した
「今年も……？」
「ということは、去年もいたのか？」
クラピカはトンパにそう問うと
「44番、奇術師ヒソカ。去年、合格確実と言われながら、気に入らない試験管を半殺しにした奴だ」
「は、半殺し？！」
私が思わずそう言うとトンパはいつにも増して真面目な顔で頷いた
「そ、そそんな奴が、今年も堂々とテスト受けられるのかよ？！」
それは私も同意だ
普通ならもう二度と受けられないだろう
きっと今にでも退場を促され……
「当然さ……試験管も試験内容も毎年変わるし、テスト内容は試験管が決める。その年の試験管が合格と言えば、悪魔だって合格できる。それがハンター試験さ」
……ないのか…………
何だか合格不合格以前に別のことが心配になってきた
「とにかく、奴は周りから嫌われている。近づかない方がいいぜ？」
近づかないです
てか怖くて近づけないです
近づいたら殺されるかもしれないし
いや確実に殺される……
「確かにヤバそうな奴だ……」
レオリオが呟いた一言に無言で首を縦に振る
そんなピリピリとした雰囲気のなか
「おっ、そうだ……」
トンパは何やら陽気に自分の鞄を漁り始める
何をしているのだろうかとじっと見ていると
「え〜、お近づきの印だ。どうだい？」
そう言って鞄から出したのは
「おぅ！ コイツはありがたい」
缶に入っているオレンジジュースだった
「丁度喉が乾いてたんだよ」
私はそれを手に取り蓋を開け、口元に運んだ
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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね！応援してます！ (2018年1月25日 22時) (
レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます！コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます(￣^￣) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです！ (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2018年1月14日 16時
