元公安の奥さんは２児のママになりました。

１． ページ2

長い長い、出産だった。



「赤ちゃん産まれました！！！」









「「おんぎゃああああああああああああああああああああああああああ！！！！」」









「元気な女の子と男の子ですよ！」









『…はぁ…っ…くっ……はぁっ』



死ぬんじゃないかって思うぐらい痛くて

もういっその事死にたいって思うぐらい痛かったのに

我が子を見た瞬間それが吹っ飛んだ。




これが我が子マジック…。





「A！！！」









『零くん、みて…可愛いでしょ。』



病室に戻ると、零くんがいた。








「ほんとだな。」





名前は、二人で決めた。



零くんが、女の子が産まれたらつけたかった名前が柚雨(ﾕｳ)

私が、男の子が産まれたらつけたかった名前が怜太(ﾘｮｳﾀ)



どっちにも、零という漢字の一部があるのだ。





「かわいいな」









『うん』







零くんは、私に抱きついた






「この10ヶ月間、よく頑張ってくれた。
お腹痛いのも知ってた。何回も代わりたいって思った。」









『零くんもありがとう。あの本で夜遅くに勉強してたの知ってたよ。
胎動がする度に私のお腹にずっとお話してたね』









「ほんとに、ほんとにありがとう。
A達は絶対俺が守る。他の奴らに取られたくない」









『うん』

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