元公安の彼女は車椅子に乗っています。

３４． ページ35

『ハロは！？』









「…空気を読んだんじゃないか？」









『…くっ……空気…ぃ…？』




読まなくていいんだよハロ！！
戻ってきて！！



私の願いはハロに届かなかった。




ベッドに零くんも乗ってきた。




何故か、緊張してしまう。

これ……初めての夜の時と一緒。




『あわっ…！？』





なぜだか押し倒されている。
なぜだか零くんが真剣な顔をしている。



意外に顔が近くて顔が赤くなっていく。





「…ふ、可愛いところあるじゃないか。
まぁAはいつでも可愛いけどな。
怒った顔も泣いた顔も笑った顔も喜んだ顔も」









『んんんん！？！？ちょっと…まって零くん』









「零くんじゃなくて零だろ？」





なんでそんなに狼みたいな目をしてるんですかっ！？



もう、いいや。
うん。心に決めた。





降谷side



Aと俺はもう少しだけ喋ったら唇が触れるくらいまで近づいていた




『…れ、零……』




あーーー。そそるな。



「ん？」









『…や、優しく……して。
零くん以外としたことなくて…ひ、久しぶり……っ…だから…』








ﾌﾟﾂﾝｯと、何かが切れた。





「ごめん、優しくできない。」









『へ！？は…んぅっ…あっ……』

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