元公安の彼女は車椅子に乗っています。

２０． ページ21

秀一から作戦をもらい、私も手伝った後だ。


このハーレーはFBIの人が私用に調節してくれた。






『…観覧車の前の光。あの光とキュラソーの記憶媒体は一致している。
今は、コナンくんが持ってるけど、昼間とは違ってそっくりなの。
今度こそあの光を見たら……』









「…あぁ。間違いなく記憶を思い出すだろうな。」









『……零くんが無事でよかった。
けど、これからも死んじゃダメだから。』









「…あぁ。Aを置いて死ぬはずがない。




だが…。






お前の髪の毛から赤井の匂いがするのはなぜだろうな？？」









『えっ……』









「…帰ったら覚えとけよ。」









『……遠慮しときまーす。

ほら、零くん着いたよ！』









ヘルメットを外した零くん。


かああっと、顔が赤くなるのがわかった。









『いってらっしゃい。』









「あぁ、行ってくる。」









零くんは後ろを振り返らずに去っていった。





あの時の零くんはどんな気持ちだったのだろう。









ハーレーを止めて、私も遊園地に行く。


少年探偵団のみんなに誘われちゃったからね。









「あ、Aお姉さーん！」









『ごめんみんな！お待たせ！』









「ごめんなさい、いきなり誘って…」









『いいのいいの。』









「みんな、Aさんに迷惑かけないでよ？」









「「「はーい！！」」」









『さ、みんな行こっか！』

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