２３． ページ24
『…って、感じかな！
……って、あれ？』
零くんは遠くでむすっとしていた。
「…赤井に頼るくらいなら、
俺か他の奴らに頼めばよかったのに」
『…迷惑かけたくなかったの。
ごめんなさい。』
ぺこりと頭を下げると髪の毛をわしゃわしゃされた。
『ちょお！！何するの！』
「…なんかイラついたから。」
『秀一には、いろんなとこでお世話になったの。
色々と相談にも乗ってもらったりしたから。』
「…けど…」
『わかってる。
だから、これからは距離感を考えるね。
ごめんね。』
頭をぽんぽんすると、零くんは笑った。
……単純。
「さて、寝るか」
と、嬉しそうに私の寝室に入っていった。
ん？
私 の 寝 室 に 入 っ て い っ た ？
『…うわあああああ！？！？！？』
ドアを開けて零くんの腕を掴んだ
「…ん？なんだ？」
『なんだ？じゃない！仮にも私たちは男女！
ねぇ、わかる！？』
「それなら心配はない。
今俺はお前を抱けるほどの体力は余ってないからな。」
『だからって……』
言い返そうとした瞬間、ベッドに連れ込まれた。
「…それとも、抱いて欲しいのか？」
零くんの顔も声もすべてずるい。
全部、全部大好きなのだ。
『…ばっ…ばかじゃないのっ…！！
もう、私寝るからねっ』
零くんとは反対を向いて目をつぶった。
でも。
「はい、だーめ」
くるんと、零くんによって向きを変えられてしまった。
「ほら、こうすれば逃げられないだろ？」
私は、零くんの方を向けさせられただけじゃなくて
胸板に押し付けられた。
ふわぁっと、香ってくるのは
あの日から1ミリも変わってない匂い。
思わず、涙が出てしまった。
『…ばかっ……私が、どんな思いで
お別れを言ったと思ってるの。』
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ぱるる(プロフ) - ののいろ系女子さん» 読んでいただきありがとうございます。 (2019年4月21日 13時) (
レス) id: 5de34ee8c2 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - ヤバイもうこの時点で泣いた (2019年4月21日 7時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるる(プロフ) - 美香さん» はじめましてです！読んでいただきありがとうございます。そのお話も本作で出す予定ですのでお読みください！ (2019年4月20日 23時) (レス) id: 5de34ee8c2 (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして！続き頑張って下さい！夢主ちゃん、秀と仲いいんだ、アメリカに出会っているからかな？ (2019年4月20日 23時) (レス) id: eb4cd069f4 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるる(プロフ) - あいりさん» 初コメありがとうございます。こちらこそ、読んでいただき光栄です。土日しか更新できなく、とても話の展開は遅いですが、ご了承ください。ありがとうございます。 (2019年4月20日 19時) (レス) id: 5de34ee8c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱるる | 作成日時：2019年4月19日 22時
