17.昔話 ページ18
屋上に来た。
車椅子から降りて歩いた。
「…A『懐かしいねぇ。みんなで警察学校に入って、みんなで仲良くして規則破って、みんな別々になっちゃった。』」
『…景光くんから言おうかな。零くんはどこかに座ってて?』
「おう…」
2人でベンチに座った。
『…何からお話しよう。
景光くんと零くんには口頭で伝えたくて。
けど、一応お手紙書いてきたの。
今から読むね。
景光くんへ
今まで、たくさんのことを教えてくれてありがとう。
今まで、支えてくれてありがとう。
6人で過ごした警察学校時代、3人で乗りこえた公安は私のかけがえのない宝物。
私は、公安に入ってあの銃撃戦をやって何も後悔はしてないです。
景光くんは?後悔してる?
私はこれから、公安の人ではなく、民間人としてみんなに接することになります。その時は差別がないようにみんなと平等に接してね。
公安に来てよかった。警察学校に入ってよかった。
こんな大切な人達に会うなんて思ってもいなかったから。
景光くん、零くん、私の3人は幼馴染でいつも一緒だったね。もう、お別れなんだね。
今まで本当にありがとう。
これから頑張ってください。
南園A』
『「………………」』
「…後悔してる?って…してるに決まってる。
この半年間ずっと思ってた。
あの時油断してなければ
あの時よくチェックしとけば
あの時すぐに動けたらって
…後悔してない人なんて公安にいると思うか?
Aが来て少しだけ明るかった。みんな。
けど、手紙があるから大丈夫だな。」
『うん。景光くん。頑張ってね。
これからも何があっても守るから。』
「…ふっ…もう守られるのはごめんだけど。」
ぎゅっと抱きしめた。
『…零くんをよろしくね。』
「おう。」
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ぱるる(プロフ) - ののいろ系女子さん» 読んでいただきありがとうございます。 (2019年4月21日 13時) (レス) id: 5de34ee8c2 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - ヤバイもうこの時点で泣いた (2019年4月21日 7時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるる(プロフ) - 美香さん» はじめましてです!読んでいただきありがとうございます。そのお話も本作で出す予定ですのでお読みください! (2019年4月20日 23時) (レス) id: 5de34ee8c2 (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして!続き頑張って下さい!夢主ちゃん、秀と仲いいんだ、アメリカに出会っているからかな? (2019年4月20日 23時) (レス) id: eb4cd069f4 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるる(プロフ) - あいりさん» 初コメありがとうございます。こちらこそ、読んでいただき光栄です。土日しか更新できなく、とても話の展開は遅いですが、ご了承ください。ありがとうございます。 (2019年4月20日 19時) (レス) id: 5de34ee8c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱるる | 作成日時:2019年4月19日 22時