珠世様と住む女の鬼

愈史郎 ページ9

「愈史郎っ…愈史郎…！」


潰されている愈史郎を助けるために、頑張って瓦礫をどかそうとする



が、私の力では少ししか上がらず、愈史郎は抜け出せない


「馬鹿A！一人で無理なら他の人を呼べ！」

「でっ、でも！愈史郎一人になっちゃう…！危ないよっ」

「いいから早く行けっ！」



そう愈史郎に言われ、手の空いている人を探しに行く。


居ないかも、と思ったが割と居た。


「あの！こっちで人が潰されているんです！」

「わかった、すぐそっちに向かうからな！」



もっと人を集めないと、！



「A、平気か？」

「村田さん…私は平気です、早く行きましょう」








愈史郎はと言うと、無事に助けられた。


「A、助かった」

「！！ んへへへへっ、愈史郎くん素直になったねぇ」



久々に愈史郎に褒められて、気分が良くなった。


でも、早く炭治郎くんの治療をしないと…死んでしまう。

たしか、無惨の攻撃を受けてから結構時間が経っているはず、…危険な状態だ





「愈史郎、…そんなに打って平気なの？」

「炭治郎を起こすにはこれしかないんだ。黙って協力しろ」

「はーい…」



愈史郎も分かってるはず、炭治郎が危ないってこと…

それに、村田さんがまだ生きていることにビックリ。


「みんな…平気なのかな。心配ですね、村田さん…」

「えっ。う、うん」



茶々丸が柱に血清を打ってくれたはずだから、無惨がなにかしない限り暫くは持つよね……

…炭治郎さん、きっとこの戦いは炭治郎さんにかかってる。

炭治郎さんに意識が戻れば……きっと…勝てる



「無惨が逃げちまうぞ 早く行かなきゃ」

ギシギシギシギシ……


な、なに？

炭治郎さんの刀？？握りしめているから？？



炭治郎さんは戦おうとしている。

体がボロボロになっても戦おうとしている。


炭治郎さん、頑張って無惨を殺してね。できれば苦しませてほしいです

…ちゃんと、心の中で応援してますから

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