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お見合い13 ページ13

鬼「京子(きょうこ)……。

嗚呼、京子だ……待っててくれたのか。


……待たせて、ごめんな。

そうか、お兄ちゃん頑張ってたか。



なら、いいんだ……」





鬼は、そう言うと静かに笑った。



妹さんと会っているのだろう。良かった。





鬼「その羽織と目尻の朱……そうか、お前か。

……慈悲深い鬼狩りは、お前だったんだな。


お前に殺されて良かった……。

痛みなく逝けること、感謝する……」




A「二人で幸せに逝けるようお祈り致します」





私がそう言うと、男は塵になって消えた。



どこからか、男女の声がする。

「ありがとう」と言われた気がした。




私は残った着物を持ち上げ、先にある村へと向かった。


この着物は、あるべき場所に返すべきだろう。





鎹鴉「今回もお見事」




A「ありがとう」





鎹鴉が私の肩に止まる。

彼でなくては、私のお供は務まらないだろう。




私の呼吸は、私にしか使えない。


水の呼吸から派生した雨の呼吸。

その雨の呼吸を私なりに改良し、編み出したのが『涙の呼吸』。



これは、限りなく無に近い痛みで、鬼を斬ることができる。




私は、鬼を救いたいんだ。


だから、痛みの無い死を迎えられるようこの呼吸を極めた。




そして、そんな私に理解を示してくれたのは、

私の相棒であるこの鎹鴉。



お館様へのご報告を濁して伝えてくれるだけでなく、

私が涙の呼吸の使い手であることを他言しないよくできたやつだ。



ちなみに、名前は伊勢時(いせとき)という。





A「次の任務は?」




伊勢時「お館様の計らいを頂いた。


この先、癸が泊まる藤の家紋の家があるが寄っていくか?」





伊勢時の言葉に私はピシリと固まった。


……お館様、何故知っていらっしゃる。





A「……面白がってない?」




伊勢時「さあな、カァカァ」





……こういう時だけ、鴉のふりすんな。





A「……善逸さんに行くことを伝えておいて」





私は小さくそう言った。

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渡邉 なちゅ。(プロフ) - 花帆さん» ありがとうございます!その件に関しては、二巻のほうで続きが若干書かれています。そうですね、自分たちを重ねて、この二人には生きて欲しいと心の中で思っていそうですね! (2019年9月7日 9時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
渡邉 なちゅ。(プロフ) - バナナ さん» ありがとうございます!毎日できるだけ更新しますので、楽しんで頂けると嬉しいです! (2019年9月7日 9時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 面白いです!善逸くんと他の子がデートしてたぽいのが、後にどうなるのか…気になります!! 夢主さんとお兄さん仲良すぎて辛い…(つд;*)炭治郎と禰豆子と重なったりしそう…(泣) 続編も楽しみです(o>ω<o) (2019年9月7日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ - すごく面白い!更新楽しみです! (2019年9月6日 22時) (レス) id: 4fbc396aff (このIDを非表示/違反報告)
渡邉 なちゅ。(プロフ) - こんなんでどうですか。サブさん» ストレートな告白ありがとうございます!応援ありがとうございます!とっても嬉しいです!投票をして頂き感謝感激雨あられでございます! (2019年9月4日 23時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年8月30日 7時

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