ストレス１８４ ページ34
エリ「お、ねえちゃ…ん……？」
硝子「！」
鈴を転がしたような声にバッと振り返る。
そこには……エリちゃんがいた。
硝子「エリちゃん！」
エリ「んっ」
小さな体を抱きしめる。
小枝のように細い体の存在を確かめるように。
エリ「……本当に、きて…くれた」
硝子「当たり前だよ。だって約束したでしょ」
エリちゃんの手の平がそろりと私の腕に伸ばされた、その時。
治崎「起きろクロノォ！！」
硝子「ッ」
視線の先で、相澤先生の腕を何かが掠めた。
硝子「先生！！」
玄野「長針が指したものは動きが遅くなる。
二人まとめて串刺しにしたつもりでしたが、さすがヒーローだ」
あの針のような“個性”は……治崎の右腕である玄野針！
まずい……相澤先生の“抹消”が封じられた。
治崎「全て無駄だ！！」
治崎が地面に触れる。
あいつの“個性”がくる！！
硝子「エリちゃんしっかり掴まって！」
エリちゃんを庇いながら攻撃を避ける。
これが治崎の力……“オーバーホール”。
なんて威力だ。避けるので精一杯だった。
治崎「こんな奴らに俺の計画を台無しにされてたまるか！
なァ音本…！嫌だよなァ…！？
俺がこんなところで終わるのは！！
音本…お前は本当によくやってくれたよ。
お前なら俺のために……死ねるだろう！？」
硝子「！」
咄嗟にエリちゃんの目を覆う。
その刹那、治崎は部下を分解し自分に融合させた。
治崎「ルミリオン、お前は確かに俺より強かった。
だがやはり全て無に帰した……さァ壊理を返してもらおうか」
エリちゃんの体が震える。
怯えているんだ。治崎という脅威に。
こんな小さな体でずっとその恐怖に耐えていたんだ。
硝子「エリちゃんはお前のものじゃない」
治崎「いいや俺のものだァァ！！」
治崎の“個性”によって鋭利なかたちに変形したコンクリートが襲ってくる。
一度見た攻撃だ。もう対処できる。
治崎「ちょこまかと……っ！速さしか取り柄がないくせに！」
『速さしか取り柄がない』……だって？
思わず口角が上がる。
私が知る中で最も速いヒーローは、こう言った。
硝子「『誰も追いつけないなら最強でしょ』」
最高時速２４０ｋｍ“
攻撃の合間を縫うように避け、瞬く間に標的との距離を縮める。
そして、脳天目掛けて足を振り下ろす。
治崎「ガハッ……！！」
治崎がぐるりと白目をむいた。
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肩ｺﾘｺﾘｺﾘｰﾅ@歯茎むき出し(プロフ) - Annabethさん» イッキ読み感謝です😭👏補講頑張ります笑 コメントありがとうございます！ (2023年3月3日 21時) (
レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
Annabeth(プロフ) - 一気読みしました！好きです！補講ファイトです！忙しい中更新ありがとうございます。次も楽しみにしてます！ (2023年3月3日 21時) (レス) @page45 id: 5f9898e92c (このIDを非表示/違反報告)
肩ｺﾘｺﾘｺﾘｰﾅ@歯茎むき出し(プロフ) - 夏樹さん» お気遣いありがとうございます🥲無事に更新できましたので、お読み頂けたら幸いです！ (2023年2月27日 22時) (レス) @page38 id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
夏樹(プロフ) - 健康に気をつけて更新はできるときに頑張ってください。 (2023年2月26日 12時) (レス) @page35 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - 体調よくなって良かったです！無理はしないでください！！ (2023年2月16日 22時) (レス) @page33 id: 0c2b9f7699 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：肩ｺﾘｺﾘｺﾘｰﾅ | 作成日時：2023年1月13日 22時
