かわいい３７ ページ37
お館様「自然乃家と我らは昔から関わり合っている。
地の呼吸を使う第二児は、必ず鬼殺隊になる。
そう、君の兄、恵一郎のように」
A「！」
お館様の言葉に私は目を見開いた。
そう、私の兄は鬼殺隊だった。
鬼殺隊でどんな地位だったか知らないが、
兄は剣の腕も良く、入隊して三年経っても死ぬことは無かった。
……私がこの腕で殺さなければ。
？「……恵一郎の妹？」
誰かがそう呟く。
どうやら、兄のことを知っていたようだ。
お館様「君のことを聞かせてほしい。
君に今後危害は加えないと約束するから、教えてくれないか？」
お館様の言葉に私は黙り込んだ。
勿論、教えたくは無い。
自然乃家の秘密はぺらぺらと話していいことではないから。
知られれば襲われる可能性がある。
だから、先祖代々隠れて暮らしていたのだ。
……でも、ここで私が話さなければ、
炭治郎君たちはいつまでも此処にいることになる。
私的には、炭治郎君の治療をしてほしい。
A「……私は、自然乃 A。
月に依存された第三児です。
三年前、私は鬼になりました。
鬼といっても、半分以上は人間の血でできている成り損ないですが。
私は鬼の成り損ない故に、
月に二度、湯のみの三分の一の血量を飲めば腹はふくれ、
日の下に出ることも可能です。
それ以外は、話すつもりはありません」
不死川「話すつもりは無いって……。
おいおい、自分の立場わかってるのか？」
不死川が挑発するようにそう言うが、
私はそれ以上のことは話そうと思わなかった。
勿論、これだけではない。
他にもあるが、最低限のことは話したつもりだ。
お館様「いいんだよ、実弥。
自然乃家については、私から柱にのみ説明をしておく。
安心なさい、彼らは口が硬いからね」
お館様がそう言ったので、私は返事をした。
もう話すこともないと思い、
私は禰豆子ちゃんを箱に入れてから炭治郎君の影の中に消えた。
あー、疲れた。
A「可愛いが足りない……足りないっ！
うわぁぁぁぁっ！！善逸君と伊之助君に会いたいよぉぉぉっっ！！！」
影の中で、私はひとりでにそう叫んだ。
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百鬼 - 京子ちゃんが付いていくかと思ったぁァアアア!!更新頑張ってください (2023年1月18日 15時) (
レス) @page42 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - とても面白かったです！更新楽しみに待ってます！更新お願いします！！！ (2020年4月23日 16時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 面白いです！これからも頑張ってくださいね！ (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
名無し - なんと…なんと…。 からの ドブみたいな臭いだ。は草 (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
シホニャン - 面白いです。この続き気になります (2019年11月20日 18時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡邉 なちゅ。 | 作成日時：2019年8月21日 22時
