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かわいい33 ページ33

?「なんだと……!?」




A「血ならもっと可愛い子がいいよー。


こんな筋肉の塊に舌を這わせたくない!

舌触り悪そ……おえっ」





私はそう言って、「べー」と舌を出す。



彼の血が嫌なわけではない。

私が血をすすれない本当の理由があるが、それは可愛くないから言わない。





?「不死川、日向では駄目だ。

日陰に行かねば鬼は出て来ない」




不死川「お館様、失礼仕る」




A「いっ!」





不死川はそう言うと、

私の髪と禰豆子ちゃんが入った箱を乱雑に掴んで室内へとあがる。



痛くて涙出ちゃうよ。


女の子の扱い方わかってないだろ、お前。




_____チャッ





A「!?」




炭治郎「禰豆子ぉ!!やめろーっ!!!!」





炭治郎君がそう叫び動くが、

蛇を巻き付けた男がそれを力技で止めた。





A「やめて!」





私は禰豆子ちゃんを庇うため、箱に覆いかぶさった。


だが、不死川はそれを気にも止めず、私ごと刀で三回突いた。





A「ぁあ……うぐっ……っ!」





痛い、痛い、痛い痛いっ!!


刀で斬られるのがこんなに痛いだなんて知らなかった。

呼吸ができない!



私は、鬼の成り損ないだ。


それ故、回復も他の鬼より遅い。



だから、傷を負ってもすぐに治るわけじゃない。





不死川「出てこい、鬼ぃぃっ!

お前の大好きな人間の血だぁ!!」





不死川が私を掴んで放り投げる。


私は抵抗できずに、べしゃりと倒れ込んだ。




炭治郎「Aさん!」




A「痛い……痛いよ、炭治郎君」





傷が治らない。

血が広がっていく。


京子ちゃんの血を飲んだのは、確か……もう十五日以上前だ。



鬼でいったら、私も飢餓状態なのだろう。





禰豆子「フゥ、フゥ、フゥ、フゥ……ッ!!」





バキリ、と音がした。

禰豆子ちゃんが箱から出た音だろう。



早く、禰豆子ちゃんの元に行かないと……。




私は這って禰豆子ちゃんの元へ向かった。

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百鬼 - 京子ちゃんが付いていくかと思ったぁァアアア!!更新頑張ってください (2023年1月18日 15時) (レス) @page42 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - とても面白かったです!更新楽しみに待ってます!更新お願いします!!! (2020年4月23日 16時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 面白いです!これからも頑張ってくださいね! (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
名無し - なんと…なんと…。 からの ドブみたいな臭いだ。は草 (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
シホニャン - 面白いです。この続き気になります (2019年11月20日 18時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年8月21日 22時

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