かわいい２２ ページ22
A「善逸君、頑張って」
善逸「はぁ…………はぁ…………」
私は善逸君に話しかけながら力を使う。
善逸君は独特の呼吸を使い、毒の巡りを抑えているようだ。
善逸君って自分に自信無いけどさ、めちゃんこ凄いからね？
まあ、ヘタレなくらいが可愛くていいか。
私が力を使う限り、善逸君が死ぬことは無い。
でも、解毒できるわけではないから、
きちんと見てもらう必要がある。
援軍がわんさかこの山にきているのは、気配で気付いた。
善逸君はちゃんと治療してもらえるだろう。
それまで、私が繋ぐ。
善逸君の命は、この私が……。
A「！？」
その時、微かだが殺気を感じた。
私は急いでその場から退き、木上へと着地する。
この臭い……まさか。
？「あら、避けられちゃいましたね。
さあ、鬼さん。この人は食わせませんよ」
そこにいたのは……隊服を着た女性。
顔は可愛い……けれど、私の中で『きゃー！なにこの子、超可愛い！』という反応が無い。
A「お生憎、『たいぷ』じゃないみたい」
？「はあ、何をおっしゃってるのかわかりませんね」
うーん、可愛いんだけどなぁ。
なんだろう、愛着を感じない。
確か、外国の言葉でこういうのは『たいぷじゃない』っていうんだよね。
なんだろう……猛烈に禰豆子ちゃんと京子ちゃんに会いたくなる。
あれが可愛い子の基準なんだよね。
愛らしさがあるというか……。
A「歳いきすぎなのかな？
可愛い子……っていうより、オバサンなんだよね」
？「……失礼な鬼ですね。滅多打ちにしますよ？」
A「私、オバサンにまだなにもしてないじゃん。
暴行罪で掴まれ、ババア」
私はそう言うと、近くにあった木の影に手を突っ込んだ。
そして、善逸君の影から手を出して、
善逸君の服を掴むとそのままずるりと出す。
これは、【影移動】の応用技。
影は全て私の領域だ。
善逸「……逃げ、て…………」
A「！」
微かな声で善逸君がそう言う。
……あのオバサン、匂いからして薬を持っている。
もしかしたら、善逸君を助けられるかもしれない。
A「炭治郎君のところへ合流してくる。
お月様、お願いです。善逸君を絶対に殺さないで下さい」
私はそう言い残すと、影の中へずぶりと入った。
お月様から返事がくる。
どうやら、ちゃんとお願いをきいてくれるようだ。
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百鬼 - 京子ちゃんが付いていくかと思ったぁァアアア!!更新頑張ってください (2023年1月18日 15時) (
レス) @page42 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - とても面白かったです！更新楽しみに待ってます！更新お願いします！！！ (2020年4月23日 16時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 面白いです！これからも頑張ってくださいね！ (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
名無し - なんと…なんと…。 からの ドブみたいな臭いだ。は草 (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
シホニャン - 面白いです。この続き気になります (2019年11月20日 18時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡邉 なちゅ。 | 作成日時：2019年8月21日 22時
