検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:150,786 hit

かわいい3 ページ3

日が暮れ、辺りが暗くなる。



夜空を見上げれば、そこには満月が浮かんでいた。


満月か……なら、私は絶対死なないだろう。





A「鬼の臭いがする……。近くにいるな」





くんくん、と嗅いでみると、ほのかに鬼の臭いがした。



私は鬼と人の臭いがわかるだけで、

犬のように嗅覚が優れている訳では無い。


正確な位置までわからないのが難だ。






?「嫌!離して!」





その時、微かに女の人の声がした。



私は反射的に振り向き、声のした方へ全力で走る。





A「あ!みーっけ」





すると、そこには目が沢山ついた鬼がいた。


腕に少女を抱えている。

里の匂いがするから、攫ってきたのだろう。





鬼「お前、鬼か?


この女はやらんぞ。俺が食うんだ。

このすべすべな肌をたっぷり堪能してから、食うんだゲヘヘッ」




A「わかるー。女の子のすべすべな肌はいいよね!」





鬼の言葉につい頷いてしまう。



すると、鬼は共感されたことに嬉しかったのか顔をほころばせた。





鬼「お主、わかってくれるか……!



女はいい。柔らかくて舌触りがいい。


綺麗な長い髪も、豊満な肉体も、全ていい!」




A「女の子は可愛いよね!

見てるだけで癒されるし、もう天使みたい!


凄くわかるよー!!」





うんうん、女の子はいいよね!!


優しくしてくれるし、可愛いし。





A「でもさ、『食べる』ってのには反対かな」





私は笑いながら、そう言った。



可愛いものを食べるだなんて有り得ない。




_____ザシュッ





A「汚い手で可愛い子に触っちゃいけないんだよ?」




鬼「ぎゃあぁぁっ!!俺の腕がぁぁぁっ!!」





ぼとり、と鬼の腕が落ちる。


私は落ちた少女を拾いあげると、それを抱えて鬼と距離を取った。





A「夜は、月に依存された私の領域だよ」





私はにこりと笑って鬼にそう言った。

かわいい4→←かわいい2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (224 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
444人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

百鬼 - 京子ちゃんが付いていくかと思ったぁァアアア!!更新頑張ってください (2023年1月18日 15時) (レス) @page42 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - とても面白かったです!更新楽しみに待ってます!更新お願いします!!! (2020年4月23日 16時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 面白いです!これからも頑張ってくださいね! (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
名無し - なんと…なんと…。 からの ドブみたいな臭いだ。は草 (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
シホニャン - 面白いです。この続き気になります (2019年11月20日 18時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年8月21日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。