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かわいい17 ページ17

善逸「いてっ!」




A「どうしたの、善逸君?」





善逸君の声が聞こえて、

私は影から出ると辺りを見渡した。



うっそうとした山だ。


血と鬼の臭いが混ざって気持ち悪い。





善逸「炭治郎たち見つからないし最悪だよ!」




A「そうだね。無事だといいんだけど」




善逸「もう心配なんだけど!!

本当にあの二人どこ行ったの!?」





善逸君、おこである。


なんだかんだいって、

二人の身を案じているんだから優しいな。





善逸「蜘蛛がカサカサする音、凄く気持ち悪いし!

いや、蜘蛛も一生懸命生きてるんだろうけどさ!」




A「善逸君、耳いいもんね」





善逸君は足元の蜘蛛を嫌そうに見つめる。


……あれ、この蜘蛛なんか可笑しい。

なんだ、なんだこの胸のざわつきは。




善逸「もー!うるさいよ、じっとしてて!!」





善逸君はそう叫ぶと、茂みを指さした。



だがそこには……人の顔がついた蜘蛛が。





A「え、なにあれ、凄い」




善逸「関心してる場合じゃないよ!!

逃げるよ、Aちゃぁぁぁんっっ!!!」





善逸君は私を抱えると、走り出した。


お姫様抱っこなんて、初めてされたよ。

ていうか、本当に善逸君って足速いよね。



善逸君は「夢であれ!」などと叫びながら走る。


だが、走るその先の臭いに私は気がついた。





A「善逸君、止まって!」




善逸「え、どうしたのAちゃ……」





私の声に善逸君は止まった。


そして、私に問いかけるが、それは途中できれた。



それもそうだろう……。


何故なら、目の前に宙にぶら下がった家があるんだから。





A「人が吊るされてる……」





あれは、糸で吊るされてるんだ。


隊服……鬼殺隊。

つまり、鬼の仕業ってわけね。




その時、家からふっと男の頭が出た。





善逸「俺、お前みたいな奴とは口利かないからな!!」





善逸君はそう言うと、踵を返して駆け抜ける。



え、今の顔めっちゃ面白かったよ。





鬼「くふっ……逃げても無駄だぜ。

お前はもう負けている」




善逸「話しかけんなよ!

嫌いなんだよ、お前みたいな奴!!」




鬼「手を見てみな、くふふっ」




A「善逸君、手が!?」




善逸「え、手?」





私は善逸君の手を見る。



それは……紫色にただれて腫れていた。

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百鬼 - 京子ちゃんが付いていくかと思ったぁァアアア!!更新頑張ってください (2023年1月18日 15時) (レス) @page42 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - とても面白かったです!更新楽しみに待ってます!更新お願いします!!! (2020年4月23日 16時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 面白いです!これからも頑張ってくださいね! (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
名無し - なんと…なんと…。 からの ドブみたいな臭いだ。は草 (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
シホニャン - 面白いです。この続き気になります (2019年11月20日 18時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年8月21日 22時

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