情が湧いてしまった日 ページ37
「ベンチ、の…進コウ方向ニ、いヌの…散歩をスる、おじイさンが…」
「……!」
成る程、Aがあのまま避ければベンチはそのまま散歩中の爺さんに当たっちまってたのか。
じゃあ壊さなかった理由は…。
「なら何で壊さなかっ…」
「内部電げン、低下……スリープモードに、移行シマス…」
「あ、おい…!!」
その言葉と同時にAの目が閉じられた。
内部電源低下…そーいやこいつの燃料って月光と太陽光だっけ。
連日雨の所為で燃料補給できなかったが故のこの状況ってわけか。
今朝からどうも様子がおかしかったのも、きっとその所為なんだろう。
やっと合点がいった。
「おいサド…A、大丈夫アルか?体ボロボロだけど、ちゃんと治るアルか…?」
「ぶっ壊した張本人が何ぬかしてやがる。てめーが心配しなくても、晴れた日に天日干しでもしてやりゃあ勝手に直る」
壊れかけの
…何でこいつが壊れたかもしれねーって思って焦っちまったのか。
何でこいつが無事だってわかった時ホッとしちまったのか。
こいつはただの
…あぁ、
きっとそうだ、そうに違いねェ。
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影咲 遥(プロフ) - mihotanakahijikさん» 応援コメントありがとうございます!何気に今作初コメントでテンションが上がっ…ゲフンゲフン。仕事が忙しい関係で更新が滞ることもありますが、少なくとも2日に1回は更新できるようにしたいと思っております。出来る限り頑張りますので長い目で見守ってやって下さい! (2019年9月27日 22時) (レス) id: d73cf733f9 (このIDを非表示/違反報告)
mihotanakahijik(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです…これからも頑張ってください! (2019年9月26日 7時) (レス) id: 3371577f77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2019年9月1日 20時