【銀魂】絡繰少女はドS青年の夢を見るか？【沖田総悟】

畏怖 ページ23

人間は圧倒的な強さを前にした時畏怖しちまう生き物だ。


どんだけ足掻こうと決して敵わねー存在。
例えそれが人間と同じ形をしていようと、一度そういう目で見ちまえばその印象は簡単には変わらねェ。


「ご主人様、私は何かしてしまったのでしょうか?」

「いや、てめーが何かしたってわけじゃねェ。これに関しちゃ人間の性質的な部分の問題でィ」


今回の粛清で、Aの強さは隊内に広く知れ渡ることになった。

たった一人で過激派攘夷党を殲滅できる力を持つからくり。
いかに味方とはいえ、恐怖の対象として見られるには十分な理由だ。


元から隊士を手にかけた存在っつーことで遠巻きにされちゃいたが、今回の件でそれに拍車をかけちまったらしい。
ま、玩具がどう思われようが俺の知ったこっちゃねーけど。


「人間は自分より強ェモンを恐れちまう傾向がある。そういう意味じゃ、奴らの反応は当然のこった。そういうモンだって覚えとけ」

「わかりました、記憶しておきます」


隊士達(野郎共)に遠巻きにされてもAの様子は何も変わらねェ。
人間なら周りの連中に邪険にされちゃ多少なりとも落ち込むんだろうが、こいつァからくりだ。


幾ら人間の見た目してても、疑似人格とやらを作っても、所詮は人間の真似事。
人間と同じような感情を持つこたァねーんだろう。


ま、下手に人間臭くなりすぎて玩具として使えなくなんのも困るから、精神衛生的に問題ねー今くれェの範囲が丁度いいか。


「あ、沖田隊長!」

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