【銀魂】絡繰少女はドS青年の夢を見るか？【沖田総悟】

カーナビ兼ペット ページ16

「解。丁度この近辺を市中見回りしていたようです」

「チッ、タイミング悪ィ。つーか居んのわかってたんなら出くわさねールート検索くれェしやがれ使えねー」

「申し訳ありません。以後個人名"ニコチン中毒クソマヨラー"に遭遇しないルートでナビゲーションします」

「てめーク総悟、どんな教え方してんだ俺の名前。つかそいつ戦闘用からくりだろ、カーナビじゃねーだろ」

「こいつァ優秀なからくりなんでカーナビ代わりくれェ余裕でしてくれまさァ」

「優秀さの無駄遣いしすぎだろ」

あぁ言えばこう言う。
これだからこいつの相手すんのはめんどくせー。


「土方さん、こいつァ俺のペットですぜ?ペットに首輪付けてリード引くのは別におかしいことじゃねーでしょう」

「倫理的に問題あるっつってんだよ見た目的に!!これ以上真選組の評判落とすような真似すんじゃねェ!!」

「へーへー、わかりやしたよ」


相変わらずギャーギャー喧しい野郎でィ。
俺の玩具をどう扱おうが俺の勝手だろーが。


Aの首に付いてた首輪と鎖を外せば、土方は深く深く溜め息をつく。
何でィ、まだ何か文句あるってのか。


「何ですかィ、でっけー溜め息なんざついて。まだ何か言いてーことでも?」

「…てめーがどういう意図でそいつを飼ってんのかは知らねーし、趣味嗜好をとやかく言うつもりはもねーが…あんまり入れ込み過ぎるなよ。そいつはただのからくりだ。本人の意思に関係ねーとはいえ、俺達の仲間を殺した…な」

「…わかってまさァ、んなこと」


んなこと、土方(てめー)に言われるまでもねェ。
こいつはただのからくり。
そして俺の玩具だ。


玩具は人間に遊ばれて、壊れたり飽きられたりしたら捨てられる。
そういうモンだろう。


この時の俺は、確かにそう思っていた。

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