暗い厠には怪談が付き物 ページ40
「うわマジかよ!俺厠行きてーのずっと我慢してたのに!!」
「俺も俺も!!やっぱ電気ねーと厠怖ェよな…」
「うぅ、漏れそ…!俺一番〜ッ!!」
「あ、ずりィぞてめー!!俺が先だァアアア!!」
「あ、待って俺も行くゥウウウ!!」
「「……」」
どーやらこいつら、電気消して真っ暗な状況で厠に行くの怖くてずっと我慢してたらしい。
我先にと厠に群がる野郎共を冷めた目で見てると、いつの間にか復活した近藤さんまでもがそこに混ざってた。
「アホか……」
「おいA、お前アレが兄貴で良いのか?」
「言わないで悲しくなる」
「ったく、厠くれェで大騒ぎしやがって。だから普通にしてるっつったんだ」
いつの間にこっちに来たのか、土方が厠を取り合うアホ共を横目に紫煙交じりの溜め息を吐き出してた。
その手にはマヨがたっぷり盛り付けられた猪口が。
もう酒飲んでんだかマヨ飲んでんだかわかりゃしねェ。
「土方さんは厠行かなくていいんですかィ?人いっぱい居る今がチャンスですぜ、これなら怖くねーでしょう」
「誰がいつ厠怖ェっつった、怖くねーわ深夜過ぎても一人で行くの余裕だわ」
「へー、最近屯所の厠に幽霊出るって噂になってるけど平気なんだ?」
「ッ!?も、ももも勿論平気にきき決まってんだろーが。つーか俺幽霊なんて非科学的なモン俺信じてねーし?いい居るわけねーだろそんなモン」
「滅茶苦茶ビビってんじゃねーですかィ、意地張らなくていいんですぜビビ方さん」
「誰がビビ方さんだビビってねーし!!」
ちなみに幽霊の話は勿論嘘だが、普段はそこまで土方弄りに参加しねーAが言った所為で信憑性が増したらしい。
こりゃ土方が今晩厠に行けるかどうか見ものだな。
グッジョブA。
宴会の名目は別に何でも良かったりする→←サプライズってだいたい上手くいかない
97人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
影咲 遥(プロフ) - めいさん» 無理せず頑張った結果1日空いてしまいました(寝落ち)仕事でなかなか更新できない時もありますが、必ず完結しますのでこれからも読んでやってくださいませ! (2019年5月24日 0時) (レス) id: d73cf733f9 (このIDを非表示/違反報告)
めい - めっちゃハラハラします!!無理せず更新頑張ってください!! (2019年5月21日 20時) (レス) id: 74d4a343bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:影咲 遥 | 作成日時:2019年4月25日 20時